KENさん
のうた一覧
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山陰に かいひそみ咲く 梅もあり 春忘れずも 東風の吹くとも
令和三年二月二十五日
10
福島市郊外山あいの梅林にて。 ...
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ゆくりなく 吹く風花に 翳る梅 きのふの春の 嘘に凍えむ
令和三年二月二十三日
11
先日の陽気とはうって変わって時折...
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春の度 春遠のくと 云ひ調ふも 匂ひもどかし 紅の梅
令和三年二月十三日
10
そんなもんだべし。
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浅春の 浅香路行かば 風に葦 幻と云ふ 渡る恋さへ
令和三年二月十一日
12
2月11日、古巣郡山市に転居して...
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いさよひを 微かに浮かべ ささめ雪 落ちて哀しく あうらに哭きゆ
令和三年一月三十日
10
いさよひ(猶予ふ ためらい)=十...
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うねる雪 越えて木隱れ 雪うさぎ 幼き夢の 消えゆくやうに
令和三年一月三十日
12
数年前のスノートレッキングを思い...
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白鳥の 北へ發つ聲 降る堤 いかで戀ふらむ 短き夏を
令和三年一月二十六日
6
冬晴れの堤にて。 この次期にな...
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山際に 紫だちて 高きかな 乙女 牛飼ひ 吹く風に耐へ
令和三年一月二十六日
6
午前5時過ぎ、スピカとアークトゥ...
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降るほどの 天の蒼さも 夢と見む ふふむ唐梅 匂ひ祕めつつ
令和三年一月二十二日
11
凍てるつとめて 戀憧れて 未...
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手招きの 遊女のやうに 虚ろなり 籬に咲きぬ 山茶花の色
令和三年一月九日
12
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雪鏡 寫らぬ夢と 知りつつも 風に紅さす 花もありけり
令和三年一月九日
14
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燈を消せば 闇に浮かびぬ 雪あかり 二重の玻璃 頬うつしけり
令和三年一月七日
7
ユーミンの名曲「翳りゆく部屋」か...
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時さへも 留めむとすや 凍てつきて 月研ぐ夜の 明くる逢瀬は
令和三年一月四日
12
郡山市を流れる逢瀬川を。冷え込み...
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こころ祕め 刻む久留子の 深み知る 野邊のほとけに 冬の陽射して
令和二年十二月二十五日
11
久留子=十字架(ポルトガル語) ...
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雪ごろも 重ね着籠る 櫻かな はだえの内に ほむら祕めつつ
令和二年十二月十七日
9
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あと幾夜 耐へて咲くかは ひめじおん 低くき朝日に 霜光る野邊
令和二年十一月十九日
7
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この秋を 留め縫ふかは 女郎蜘蛛 桂花の下枝 雨に冷えつつ
令和二年十月十四日
9
蜘蛛の糸に止まるキンモクセイを。
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朱の絲が 亂れ絡まり 曼珠沙華 哀しく狂ふ 寒き雨の夜
令和二年九月二十六日
13
雨の夜の曼珠沙華を見て。 ねこ...
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結ぶ露 穗先に集め 花すすき 時の深みへ 落とす朝かな
令和二年九月二十四日
13
深み増す秋
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花の頃 偲び匂へど 不言色 秋夜の静寂 落ちる櫻葉
令和二年九月二十一日
10
散り落ちて匂う桜葉を。秋夜は「し...
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