KENさん
のうた一覧
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こい静か みなわも静か 流れ無き澪のみ揺るる まろき小春日
令和五年十二月三日
10
池にたたずむ鯉を、。
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ルリッルリッと鉛の空に色添へて小鳥ちりばむ 枯れ葺く野辺も
令和五年十二月一日
12
冬枯れに遊ぶカワヒラという小鳥を...
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まんだらを土に描きつゐてふ散る 風ひとたびに消ぬる黄金の
令和五年十一月三十日
13
散り頻くイチョウの黄葉を、。
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宮太鼓 響みて揺るる槻黄葉 新嘗向かへふる陽も淡く
令和五年十一月二十三日
13
七五三のお参りの参拝者ちらほらの...
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孤高ゆゑ 哀しむ声は 蒼蒼と 疾風に木霊す 磐梯の峰
令和五年十一月十日
9
冬晴れの磐梯山を、。 実際、磐...
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時雨降り幾多の輪廻まわす音 森に埋みぬもの達の上
令和五年十一月九日
10
時雨降る森、落ち葉に潜むキノコを...
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をちこちに 賽の河原の 影為して 壱師滅ぶも 寒露の朝に
令和五年十月十二日
11
褪せゆく曼珠沙華 壱師は曼...
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月の燈を 濁す確かな 不確かさ 風にさらされ 乱ふ雲かも
令和五年九月二十九日
11
十四夜の月を隠す雲の塊を。 照...
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仏とも 夜叉とも映る 曼珠沙華 天の光に 群雲遊び
令和五年九月二十三日
13
雲が流れて、明暗の交差する堤に咲...
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秋風に うたかたの波 蕎麥の花 蝶は刳舟 潮路に迷ふ
令和五年九月二十一日
11
秋風立つ蕎麦畑 花波打つたび翻弄...
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綿毛へと 夢を紡ぎて のぼろ菊 風の形を 空に描かむ
令和五年九月十五日
13
荒れ地の雑草(ノボロギクの綿毛)...
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上の句で 夏終ふらむ もし萩が 今日降る雨を 歌と標せば
令和五年九月五日
12
雨に濡れる萩を、。 もし萩に魂...
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目に追へぬ 瑠璃の夢はも 翡翠の 水面掠めし たまゆらの影
令和五年八月二日
12
カワセミ棲む水辺、行けば必ず出合...
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苦瓜を ほのゆらめかす 風誘ひ 小雨小走り このうだる夜を
令和五年七月三十一日
13
真夜中、ゴーヤの葉が少し揺れたか...
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千盤破 神怒るかも 真白にぞ 風を焠ぎつ 天に峙つ
令和五年七月二十八日
11
すごい勢いで発達する積乱雲を、。...
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弘法の 杖の不思議に 肖ゆえむと 山井の澪し 頭にかぶる
令和五年七月二十五日
10
癌摘出後、経過観察中の身でありな...
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梅雨明くと 木立さやぎぬ 水茎の 渇らびて久し 庵の埃に
令和五年七月二十二日
9
室町時代後期の画僧、雪村が晩年過...
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山百合を 香と焚くかは 夏の風 梵字に触れて ほのかに涼し
令和五年七月十七日
11
山あいに佇む庚申塔と袂の山百合の...
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伽羅 銀杏 杉ゆ洩れ出で 夏灯る 薬師如来の 坐す御堂に
令和五年六月二十七日
10
郡山市逢瀬町の夏出薬師堂に降る木...
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地から湧く 力を見よや 木霊らの 蝦夷春蟬の 声の滴る
令和五年六月二十一日
10
山歩き、沢登りから遠ざかって久し...
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