風橋 平さん
のうた一覧
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山々を緑にとかす弛緩剤たずさえてゆく男は寡黙
平成二十三年五月九日
3
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明るさでごり押しできぬ絶望を見よ この手には抱くものがない
平成二十三年五月九日
15
暗い歌ですみません。でも、この歌...
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在りし日にダリの時計は握りしめられていたのだ 疾風のなか
平成二十三年五月七日
1
一説に、あれは「『人生』と『時間...
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美しくうべなわれたりふるさとはときに林檎の白い花季
平成二十三年五月三日
15
「花季」=「はなどき」です。 ...
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亘理郡亘理町には吉田字作田をうづめ林檎咲くとふ
平成二十三年五月二日
4
祖母の家が近い亘理町の、山がちに...
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ひとつずつ家の灯を消すしずもりに寝息は満ちぬ 日を越えむとす
平成二十三年五月二日
3
家族の寝息を聞ける、ということに...
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夜が明けるまえにみたゆめ ほんとうにみれなくなってわたし、泣いたの
平成二十三年四月三十日
5
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缶詰めの人々だけが残されて最小となる消費社会は
平成二十三年四月三十日
6
現地で働いていてもそれ以外の時で...
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海より大きいかなしみをもつといったならわらうだろうな 目をみててくれ
平成二十三年四月二十七日
4
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浪江から一足先に持ち出したレシートにさえ潮の香はせず
平成二十三年四月二十六日
1
実はあの日の数日前まで、自分は浪...
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石像となった聖母よもう二度と胸に抱けない吾子をかかげて
平成二十三年四月二十六日
8
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磐城野よ海へ落ちゆく汝はふるえ七十粁の生傷をもつ
平成二十三年四月二十三日
3
「断層出現」の報道より。「汝」=...
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全図ではプレートごとに分かたれぬこの島国よ 生きてゆくべし
平成二十三年四月二十二日
1
自分なりに考えた結論の一つです。
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この星の空には誰の闘いも要約は、そう「生きてゆくこと」
平成二十三年四月十三日
5
薄っぺらくて大仰な拙作で申し訳な...
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吹きだまる青葉には散る空だけが残されている残酷がある
平成二十三年四月十三日
4
中森つん様の「僕たちの見上げる空...
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児童等も米兵も同じ汗を持つデッキブラシの手に光らせて
平成二十三年四月十二日
4
「等」=「ら」です。とある学校で...
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蕾らは空の在処をうたがはず押しひろげたり白の桜を
平成二十三年四月十二日
43
今日、仙台市の中心部周辺ではわず...
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「ふるさとは春です」とはつか唱ふとき風のながれにとほきふるさと
平成二十三年四月十二日
5
その時流れていた、浦部雅美さんの...
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グラウンド・ゼロがゼロから始まらずアルファベットの塔は遠巻く
平成二十三年四月十日
11
いかな悪条件が重なった末の誤報群...
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轟音の去りし余震の地を殴る乾坤さえも憎むに足らず
平成二十三年四月八日
8
皆さん御無事でしたでしょうか。 ...
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