シダのお気に入りの歌一覧
雨夜
逆さなる圓錐體の渇へみば風をうるほす山葡萄もて
5
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雨夜
くづる櫻木のなみ訪へばひたひたの虚ろを渡る蛇みめづ
4
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宇佐木芙和子
さざんくわや 花びらひらりまたひらり 去りゆくときを やをら數へて
2
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滝川昌之
雨ごとに土に近づく落ち葉たち絶えた秋虫抱き込みながら
18
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名鈴
遅く来よ 君が契りを 頼みにし 汀にて待つ 三瀬川かな
7
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Chico
ちちのみのひとり住まいを磨く ちち みてしまひたる日や 神々の黄昏
14
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シラサワ
微々たるがそれでもやはり誇らしい道行く虫を踏まぬ自分を
9
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雨夜
いとけなき雪の輪たどりみつむれば小宇宙いでや參らむ
6
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名鈴
我もまた 郁子となるべし 君ならで 誰にこのみを 曝すものかは
14
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雨夜
伽藍堂とまれかうまれ響もさむ橢圓へわたる彗星をあふぎて
5
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千映2
死の話題夫婦の会話にためらいもなく過ごす日に乾杯をする
9
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うすべに
里人の秋のやさしさ残し柿 まだ早いかなと鵯の影
9
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トウジさん
庵にもたけなわ迎ふ紅葉あり妹が世離る方もさあるや
10
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緒川みるな
宅配の 荷物あくれば なななんと 待ちに待つたり ポージョレヌーボ
3
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萱斎院
さびしさの流れくるさきながむれば みもせきあへぬもみぢなりけり
10
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只野ハル
ポケットに両手を入れて背を丸め路上に落ちたため息を見る
6
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横井 信
冬の朝 工事現場の陽だまりに重たくひびく働くちから
14
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ななかまど
軽きおと布団の中にまろびくる秋が冬へと転がす枯葉
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滝川昌之
遠吠えは痩せ犬にして冷え込んだ欠ける月夜の路地裏にある
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河のほとり
をみなへし野にみだれてやうらむらむ露もとまらぬ風のこころを
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