片井俊二のお気に入りの歌一覧
速魚
あなたでも良かったのだとふと惑う灯のない家に辿り着く時
24
もっと見る
小幸
愛しさの裏に潜んだ憎しみが奥でジリジリ女に化けて
5
もっと見る
木蓮
音も無く 降る雪見上げ ふと思う 君もどこかで見ているのかと
2
もっと見る
詠み人知らず
白々と明けゆく空に三日月が忘れないでと爪痕残す
13
もっと見る
詠み人知らず
それぞれに花咲く季節あろうとも蕾みのままで散るは寂しき
14
もっと見る
紫苑
樹の洞を抱いて眠りぬ。風、刻のあはひに黙し音をふくむとき
11
もっと見る
ふきのとう
満月の欠けゆく様を見上げては忘れじの君はいずこで眺む
9
もっと見る
西村 由佳里
身体ごと風に飛び込みゆく先に第二走者の君の手のひら
9
もっと見る
詠み人知らず
本当の心は誰にも言えないわ鏡にむかい独り言
8
もっと見る
詠み人知らず
不意にボーン柱時計が鳴る度に 思い出す父 幼いわたし
15
もっと見る
こまり
青春が過去になり行く営みに悪あがき水切り石ひとつ
2
もっと見る
ながさき
上弦の 月はさやかに 微笑みて 横顔だけで 充分美人
20
もっと見る
舞
秋にこそもの思う夜の闇深く月さえ射さぬ吾が影とゆく
9
もっと見る
詠み人知らず
血の河をわたるがごとく蝶が舞う何処につづく曼珠紗華の赤
18
もっと見る
葱りんと
幼き日 二人でブランコ漕いでいた 性別なんて 軽々越えて
8
もっと見る
ながさき
辛きこと 数多出遭いて 辿り着く 穢土も浄土も この世に在りと
17
もっと見る
光源氏
人の世の愛別離苦は試練なり神も仏も我が胸に在り
16
もっと見る
都詩
まっすぐに丘の上まで続く道果てて秋空深く澄みたり
15
もっと見る
紹益
また一つ 慣れ親しんだ 店消えて 足遠ざかる ふる里の街
17
もっと見る
つゆくさ
虫の音が優しく響き 慰める 誰にも言えぬ 我が胸の内
8
もっと見る
[1]
<<
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
>>
[21]