紫苑のお気に入りの歌一覧
鷹雪
やわらかな漆黒を細く尖らせた4Bの芯に春は似ている
38
もっと見る
詠み人知らず
今朝もまた老人施設の火事のこと人間として死ぬ難しさ
12
もっと見る
詠み人知らず
善き人の春の葬儀の参列者 会いたくもない人二人いて
2
もっと見る
三夏
信じてた王子が白馬で来ないのでこれから徒歩で説得に行く
80
もっと見る
瀬波麻人
通勤のバスに溜め息ユニゾンす 運転手さん海に行こうよ
27
もっと見る
詠み人知らず
殺すならあのいのち欲しこの胎に嗚咽の中に君を抱けば
9
もっと見る
詠み人知らず
肩に咲く朱のおもくさの美しき忘れむがため酒に呑まるる
12
もっと見る
詠み人知らず
終りなき飢へと渇きを背負はむとみづから落ちし暗き泥濘
9
もっと見る
浅草大将
おしなべて色づく春や氷雨にもしばし紅さす光ひとすじ
8
もっと見る
詠み人知らず
益荒男のたける血潮かその背に散りかかりたる緋桜の花
5
もっと見る
浅草大将
春の日の春日といへど微かにぞしら雪残る野辺のくろ土
4
もっと見る
椋宮垂水
オオアサのかおりただよう学舎で習うメイクヘイホワイルザサンシャインズ
2
もっと見る
ほたる
夕暮れが 紅茶の色に満ちるごと わが魂は 君に満ちゆく
5
もっと見る
浅草大将
言の葉に美しきこそ映せ身の露の命は玉とかがよふ
11
もっと見る
浅草大将
行けどなほ春は名のみの山路にも雪の花咲く一もとの梅
8
もっと見る
詠み人知らず
有夫恋 有子恋とぞ人の言ふ 人にあらずとひらきなほるも
1
もっと見る
ななひと
反射鏡だらけのバスのなか病人の目玉に蛾が震えてゐる
7
もっと見る
浅草大将
愛しくも恨めしき名は水仙花照る日の本に身をや焦がさじ
4
もっと見る
卯月
寒風のホームでアイスにかじりつく少女は強し 春立ちにけり
1
もっと見る
御崎 耕
またきてな祖母のつぶやき親の背が 泣くからぼくはうしろあるきで
13
もっと見る
[1]
<<
770
|
771
|
772
|
773
|
774
|
775
|
776
|
777
|
778
|
779
|
780
>>
[780]