詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
庭石にひとつふたつと雨粒の染みを数えるみどりの楓
23
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恣翁
春雨に濡れしばかりに 街の灯は 水に沈める花芽と見ゆらむ
17
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まぽりん
恋ふる身は浮かれこがれの花筏たゆたふ波に行く方しられず
31
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灰色猫
花を待つ桜の下に埋められた屍体も春を願うのだろう
21
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灰色猫
染まりゆく花の筏の幽さや冥府へ誘う水のあやかし
25
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滝川昌之
落ち花のめしべ銜えて紋次郎 群れをはなれたムクドリ一羽
24
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青き銀椀
降りわけてこまやかなれば春雨の外へも易しく出かけるものを
17
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行宮偏(仮之名)
蜜蝋を塗り固めたら出来上がり 随分おもい光沢がある
10
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行宮偏(仮之名)
指の根に流血生じ 吾眺む それがたしかに固まりゆくを
10
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藤久崇
雛罌粟の 野芥子蕺草 相手せど 知らぬ我が身は 三つ色の春
17
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横井 信
暖かな夜風に吹かれ探してるなかなか出ない十六夜の月
12
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へし切
はらはらと牡丹の花の崩れ散る 春の夏日に惑ひ咲きけり
24
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灰色猫
この恋を私のものとするために桜の下に君を埋めたい
21
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幸子
あの後をどう過ごしてる本の中縦横無尽に生きた彼らは
18
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まぽりん
夢うつつゆるびまどろむ猫の子のにこ毛にひらり笑まふ花びら
43
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青き銀椀
野苺を口に含みし幼さに赤らめる実のみづみづしさよ
15
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滝川昌之
晩春の風に光って見えたのは最後に舞った桜でしょうか
20
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KEN
ひとひらと またひとひらと 山櫻 水面に寫る やまぶきの上
19
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まぽりん
君が名をなぞる夜汽車の窓越しに天翔けてゆく星の子の群れ
45
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へし切
授かりし 小さき命の産声に勇気をもらい そして父になる
25
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