大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
へし切
身の上の悪きを歌に詠めば疾く案ずる友のあるが嬉しき
21
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さへき さうじん
異常気象 今に始まることならで 世の乱れゆく兆しなるかな
7
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inosann
朝に描き夕には消さんまゆずみで毎日まいにち眉を装う
16
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只野ハル
待合のソファーでうたた寝病室に戻りトロミの茶を含ませる
12
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石川順一
たくさんのジャックナイフの意味を知りこれから歌う事をためらう
8
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桜枝巧
霧雨に似た優しさは持てなくてせめて桃だけ丁寧に切る
7
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中野美雄
山陰を出づる朝日にきらめきて寄せ響動もせる切岸の波
7
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秋原硯
棚の中二つ古びたグラタン皿ここに私の居場所はないの
8
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秋原硯
なつまつりはしゃぐ子供も遠い過去ぬるい麦茶に「今どうしてる?」
6
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舞
蝉鳴くをひねもす聞きつ休日をしのぎてのたり暑き暑きと
8
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石川順一
武士飯はゴボウだけではないのだがゴボウにこだわる土曜日の夜
16
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川島さかな
水滴が土から空へ帰るとき誰かの背中押したりもする
8
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inosann
地を覆う緑の仕組みの縮図見し そんな気がする蔦の繁殖
19
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川島さかな
ころりんと寝返り打てば柔道の才能ありと見抜く親馬鹿
7
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紫草
清濁を合わせ飲み込み身の内でしんと澄むのを待とうじゃないか
19
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舞
ささやかな下らぬことで喧嘩する共に愚かし似た者夫婦
14
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ながさき
吾がこころ か弱きものと 知るゆえに 思いのままに 生きるは不可、と
26
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石川順一
雨期思う梅雨は明けたか原始人まゆごもる如く自分にこもる
13
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恣翁
単調な 座敷に届く蝉の音に倦みて 午睡に 何時か落ちぬる
22
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inosann
四、五センチあろうかと思う蔦の根の切りし口より水がしたたる
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