青き銀椀のお気に入りの歌一覧
舞
愛しけやし卒業写真セピア色僕の想いを知らぬ貴方と
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名鈴
宿運は 犬のごとして 逃げ果つと 安かるからに 躍りかからる
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灰色猫
のんびりと歌集を借りに図書館へお堀の柳桜を愛でつ
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灰色猫
うすももの桜の花に生まれてはあなたの髪へ舞ってゆきたい
11
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灰色猫
参道を埋める桜を踏みしめるひとり淋しき獣となりて
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灰色猫
水辺へと散りゆく桜それぞれに風の名前を与えましたね
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灰色猫
再会を誓った桜の木のもとで今年も帰らぬ君を待ってる
10
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千映2
給食の有難み知る親たちのスーパーで今日も話の聞こゆ
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横井 信
学び舎にひととき戻るにぎやかな入学式を見守る桜
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うすべに
春の宵 霞むもちづき枝間より こぼれて落ちるうすべにの滝
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KEN
この風に 何施さむ みほとけは 細ら葉の上 璢璃の空下
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夢士
散り結びたゆたふ流る花筏有終を飾る短き命
8
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西村 由佳里
自らが流れているかと思うほどゆっくりゆっくり雲は流れて
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みっさん
うたのわで共に歌わん同時代共に生きゆく喜び苦しみ
6
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荒野のペンギン
名を呼べば その瞬間から 友となる 二つ並んだ ランドセル行く
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滝川昌之
舞う花の親木は何処と見渡せど清まして過ぎる風の守秘義務
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ななかまど
カタクリの花つくづくと見つめおり苦節七年咲いて七年
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舞
冬寒き日を越してこそ桜木の花は咲くとや老いひと語る
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名鈴
石見れば 人も生まれぬ 隔つる世の ありさま見ゆる 心地こそすれ
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灰色猫
ひとひらの桜を拾うひとひらの叶わなかった誰かの恋を
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