風橋 平のお気に入りの歌一覧
光源氏
陸奥のすさびはいとどもの悲しうぐひすのこゑいまだ聞こえず
11
もっと見る
卯月
死者の名の横に記さる「4ヶ月」の文字と吾が子を見比べてゐる
19
もっと見る
竜胆
独りでは生きてゆけぬと泣きながら生かされてゐる水温む春
14
もっと見る
詠み人知らず
あきくさの結びて露となる音を吹きな散らしそ宮城野の風
22
もっと見る
紫苑
地震に従く題に怖ぢつつ詠みすすむ我うたびとの咎を思へり
19
もっと見る
蜻
此処に居るわたしはわたしの在る場処でわたしのうたをうたうしかない
11
もっと見る
栞
恨むべき相手もいない 消え失せた町にそれでも希望を探す
11
もっと見る
トーヤ
一人ではできないことも手をとってできることから明日を作ろう
13
もっと見る
逢
I pray まだ諦めるときじゃなくわたしにもできることを探そう
15
もっと見る
卯月
「大船渡の妻の実家と連絡がまだ取れません」と言ひて出勤
5
もっと見る
飯田彩乃
春宵の微酔いメリーポピンズはみずから鞄に入って それきり
7
もっと見る
芳立
「兵隊さん水をください」「水をくれ」「水、水、水」と変はりゆく声
26
もっと見る
飯田彩乃
もしかすれば読めない手紙かもしれぬケンタウルスより届いたひかり
4
もっと見る
シュンイチ
ふたりとも万智ちゃんが好きだったけどサラダかチョコかで意見が割れた
8
もっと見る
氷魚
ささくれを止せばいいのにはぎ取って肉の赤さをずっと見ている
14
もっと見る
酒井景二朗
とんぶりのやうに小さな憂鬱を本の頁に挾んでつぶす
5
もっと見る
光源氏
幼き日上海帰りのリルをきくこれが己の歌の原点
12
もっと見る
卯月
もう誰も私を探していないのに「もういいかい」を待ちわびている
22
もっと見る
ケンイチ
発つひとを送りて帰る日常は健気に待てりトンネルの先
14
もっと見る
さとうはな
「初めて」を部屋に残してきた夕べ わたしの中のことりが孵る
17
もっと見る
[1]
<<
35
|
36
|
37
|
38
|
39
|
40
|
41
|
42
|
43
|
44
|
45
>>
[45]