吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
へし切
風の中 金木犀の香りして 帰りたき里 戻りたき時代
29
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詠み人知らず
死の恐怖秒針と共に迫り来て美しすぎるスピットファイア
5
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詠み人知らず
予告編レビューに惑わされぬよう観て確かめる自己の感性
6
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石川順一
サラリーのニュース我が名がバラバラに普通名詞となりて漂う
15
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まあさ
早朝の 秋虫たちの ボリュームは ひと月前の 蝉時雨に似る
21
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秋日好
おさな恋限られた地のしがらみに強張り冷える秋雨の朝
18
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秋日好
虹出ても心の時間は動かない身体の老いを置き去りにして
24
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秋日好
卒論の期限を逃し留年と夫のあそこがはずれる悪夢
15
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さへき さうじん
生あらば老い衰ふは是非も無し 如何にながらへ如何に遇すか
8
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みやこうまし
永劫の断片とみる今日の日を一人単位で大事に生きる
13
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藤久崇
通い路の 行き交い絶えぬ 音と共に 闇に合わする 虫ぞ鳴きつつ
28
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大上
涼み座す暮れの竹林蟲の声仰ぐ闇とて変はる辺に消ゆ
6
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大上
艷やかに染まるもみじを待ちわびる今年の秋を間近に感じて
8
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詠み人知らず
サーファーら切開しながら縫合する海の下腹部わたしの足ぬらす
6
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詠み人知らず
コンクリで蓋され命しのび哭き吸ひ上げるからこんなに朱い
9
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詠み人知らず
ヨットの帆おほきな鮫の背鰭みたい風はらんだら突き進むだけ
6
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詠み人知らず
手づくりランチ手わたす指先の微か震へて入江さざ波
9
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舞
萩咲きて荒れたるままの生け垣に花見る頃の秋はつましく
12
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舞
踏まれても踏まれてもなお雑草は見るひと無くもその花を咲く
16
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び わ
秋風が心清めてとおりすぎふっと亡き父母よびもどしおり
13
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