たけくらべのお気に入りの歌一覧
へし切
かひなしと思へど惑ふ吾が人生の仮の宿りになほ夢みしかば
20
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花撫
北風に煽られ冬の空に舞うビニル袋は海月に似たり
5
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林林
ゆずり葉は次の世代に少しずつ自律への道伝え譲らん
15
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舞
婆羅門の秘儀の炎の色に似た夕陽の果ての国にゆきたく
12
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灰色猫
いかずちを 宿す杖より 行く道を 迷わぬ杖を ひとつください
27
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もり
決心を諦めるよう天仰ぐ地下鉄を待つ空のない場所
8
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詠み人知らず
一心にたたく撥の音 魂は津軽の海のレクイエムかな
9
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恣翁
御堂筋の公孫樹の落ち葉 午後の陽に 旋風の巻きて 薄寒く舞ふ
18
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へし切
老い痴れてかひなき命をながらへば身を知る雨は降り止まぬかな
24
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ゆりこ
地響いて冬が始まる 故郷よ 黒雲垂れた雪雷よ
11
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恣翁
憾み消え 灰ならむずる能なしを 火鉢の縁の炭に見しかな
21
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千映
泣きたくもないのに涙あふれ出てその歳と場所記憶している
10
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呉竹の憂き節
さえまさり結ぶそれしもはつ氷憂き世を閉ざせ冬の夜の月
4
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ももンが
閉じ込める 液体酸素に問いかけた「地球の青はあなたの青か」と
5
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矢車菊
霜月は少し暖かかったからやさしい記憶が多い気がする
16
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夢士
雨上がり車窓の大地靄のなか夕日に向かひ常磐の道行く
11
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詠み人知らず
影として力強さに欠けるから 夜の扉が ぼやけてしまう
18
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林林
あのときの この傷痕の あの痛み 忘れたくあり 忘れたくなし
18
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矢車菊
言霊は宝石よりもうつくしく残酷であり永遠である
11
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コーヤ
冬枯れの寂しき庭に千両が見得切るように赤い実つけて
15
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