藤久崇のお気に入りの歌一覧
橘
ババシャツを人に知られず我は着ぬ冬に準じるここ数日を
14
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滝川昌之
順番に家族に別れ告げ終えて嫁ぐ娘の背には秋の陽
21
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へし切
老いぬれば明日は知らえぬ身にあれど思い出ばかりに生くぞ侘びしき
17
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詠み人知らず
寄り添えば 心も温もり 幸せで 毛布に冬着 ひっぱりだして
5
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横井 信
秋の日にひと息ついた休日の朝の列車はゆったり揺れる
10
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音弥
感覚は人それぞれとは言うなれど沸点低きは付き合い難し
13
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横井 信
にわか雨 通り過ぎてく街並みにそっと流れる風の残り香
11
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横井 信
終わらない議論の声も虫の音の不意に静まるやさしい月夜
12
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名鈴
神風の 伊勢の国へと いざ参る 身は急げども 宮遥かなり
15
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舞
遠き日の吾と語らう秋の夜の酒は静かに酔いの沁みゆく
10
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鷹枕 可
透析の鈍き血時計かつてわがひとりたりし一粒糧に迫れ 死は
3
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鳰
もうすでに伸ばした手など引っ込めてただ幸福な記憶と眠る
5
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横井 信
流れゆく雲に隠れて秋の夜の姿を変える十三夜月
18
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はなしのぶ゙
かがみつつ研磨している足の爪幾度もいくども躓きし爪
5
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横井 信
変わりゆく日々をうかべて道端の草の頭をつついて歩く
17
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ななかまど
夕べには夕べの月の思いあり今宵は一献今宵の月と
15
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里香
激情を伝えるすべも知らぬまま さすらいここに ほとばしる歌
14
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ながさき
法華経と 仏の願ひと 行者あり 御身いかでか 助からざるべき
12
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KEN
朱の絲が 亂れ絡まり 曼珠沙華 哀しく狂ふ 寒き雨の夜
13
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灰色猫
愛のない国に生まれてしまってもきっとあなたを月は見ている
12
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