詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
ちりちりと爆ぜては果てる夏の夜の線香花火は弔いみたい
15
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灰色猫
月影に愛され生きる一匹の怒りを吠える狼であれ
13
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あおば
炎天の川沿いの道風浴びて走れり君の声慈しむ
9
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ななかまど
かぶりつくトマトに残る濃き味に名前のありぬ浅野けっさく
13
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滝川昌之
アスファルト仰向けの蝉 叶わずに七年願った樹木葬さえ
21
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KEN
うたたねの 夢の色して 韓藍は 時卷き戻す まなこの奧で
12
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横井 信
クマゼミはからだ震わせ青空に向かって叫ぶ夏の平穏
17
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みのる
三十一文字のほんのちひさな噐にて いま、ここ、わたしのひとひら掬ふ
4
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ななかまど
小さきより走る電車の箱の数かぞえてしまうわれのクセなり
12
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はなしのぶ゙
耳朶に鳴る檜扇貝のイヤリングとほき小島のさざめきつれて
9
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うすべに
色褪せた昔の夏の夕暮れの 影絵の中に居場所を探す
11
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滝川昌之
夏の朝 近くの軒の虫かごの西瓜の腐臭 撒き水の音
20
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KEN
吠ゆる術 探す山犬 地に燒ゐて 靜かなりけり 夏の夜の月
9
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青き銀椀
光敷く満月成して久しかる岡山の友と城思ひき
13
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横井 信
長梅雨の雲を抜け出し満月は真夏の夜を明るく照らす
15
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灰色猫
美しいランプとなって灯しあう苦難の道が途切れぬように
14
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ななかまど
この姿われかも知れず屑米を食い損ねてる一羽の雀
14
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名鈴
楠脳と 木箱に眠りし 麻の蚊帳 蚊と雷から 子等を守りけり
12
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KEN
水底に 軻遇突智眠る 碧の沼 海と洋風 舞ひ踊る夏
9
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滝川昌之
儚きは薄日が落とす蝶の影 羽化も乾かぬ舞いの危うげ
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