あぶくのお気に入りの歌一覧
へし切
やどりせし花橘の香をかげば偲びしひとに逢ふここちする
16
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ななかまど
帰りゆく蜂に一言あるらしく不機嫌顔のラッパスイセン
10
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滝川昌之
草抜きをした翌朝の爪の間にドクダミの香が恨みのごとく
16
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へし切
耐へがたく藁にもすがる その時に 己ひとりと知りて侘び泣く
13
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橘
季節ごと売り出す新色口紅も塗らなくなってそろそろ一年
14
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河のほとり
悲しびは雲のあなたの星のかげ千々の思ひを知る人もなし
10
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舞
僕の名とあの野の花の花の名は記憶の隅にまだあるだろか
7
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千草
人生には確かにあろう持って生まれた運も不運も当たり外れも
10
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音弥
「ねえ、行きたいわホテル」いきなりの嫁の誘いに自分戸惑う
13
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へし切
みどり葉の数を言問ふ岩つつじ言はぬが花よと咲ききそふかな
17
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滝川昌之
競馬場跡地に散れば櫻花 蹄鉄型の花弁を降らし
19
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千映2
ほころびを繕いし糸切る鋏母の温もりいっしょに握る
10
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舞
家帰る足を急がす灯りごとその家ごとの夕餉の匂い
6
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只野ハル
酒に酔う音楽に酔う酔っている自分にも酔うしばらく醒めぬ
5
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武蔵野
今日もまた ドラマがあった 生きている 当たり前なく 奇跡だらけだ
8
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滝川昌之
饒舌な掃除婦すらも近寄らず口を閉ざして二年目の春
20
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松本直哉
海のいろあをかりしかばびんづめの手紙ながしぬあてさきもなく
8
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千映2
海老の絵を貼りて一言添える文腰曲がってもここで生きたい
9
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名鈴
先達の 絵の筆遣ひ 描き写し その妙超さむ 才ある者よ
12
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師崎
カーテンを開ければ冬も春もまたぼく一人だけ置き去りにする
6
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