うすべにのお気に入りの歌一覧
朝野沙耶
前髪をあげて鏡と向かい合うあなたのおでこ地球儀みたい
13
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横井 信
里山にぽつりと冬の雨の降りはらりと落ちる最後のひと葉
14
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KEN
こいぬ座は程よき高さこの窓辺 老ゆ父母の寝息かそけし
10
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朝野沙耶
目を擦る悴む指で掬うのは落ちた想いと白い言の葉
10
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KEN
日常が日常である幸福が茜に染まる十六時半
14
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ななかまど
にぎやかな松の内すぎ軒下の氷柱が冬の雫している
12
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ななかまど
避難所に不安な夜を過ごす人思いつつ見る冬空の星
14
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ななかまど
まどろめば本の重さが無くなりてわれはひととき龍の背に乗る
11
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茂作
書き初めの墨の香りの新しき 寫す心經同じなれども
14
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こんふぇいと
年越して窓にたたずむもみの木が肩身狭しと松飾り見る
8
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睡密堂
君の骨抱えて帰りお茶を淹れお疲れ様と問わず語りに
11
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ななかまど
ビル群に沿うように立つ街路樹のすがた侘しき風の通い路
18
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ななかまど
冬至の日残すところもあと十日習わしなれば南瓜を喰みて
19
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舞
人生と一人相撲す頃は過ぎ折れたつばさに見た夢偲ぶ
12
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滝川昌之
助手席の君から寄ってくるのなら右急カーブが続いてもいい
23
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横井 信
道端で拾った種を植えてみる春を夢みる冬のベランダ
13
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横井 信
あと少ししずかな夢を見ていたい冷たい冬の朝の青空
13
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ななかまど
この星に八十億の人宿り八十億の物語あり
19
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舞
忘られるみ山の里の廃校の櫻もみじの人なくに散る
13
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ななかまど
みずからの齢知らねば古猫は魚の骨にしばし手こずる
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