半格斎のお気に入りの歌一覧
きりあ
日にやけて色褪せていく唇にグロスをのせてただキスを待つ
7
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羽
つなぐ手に水風船をからませてふたりで聞いた遠い波音
26
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みなみぐち
雷に怯える夜に「怖いね」と優しく撫でる腕を待ってる
4
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恣翁
埋立地 ダンプ途絶えし 夕べには 荒れたる野邊に 集く蟲の音
23
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聴雨
全うし何を掴んで地に降るや初秋いろどるうす紅芙蓉
18
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詠み人知らず
大好きななだそうそうをコカリナで吹く楽しみを思い出したり
18
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詠み人知らず
生徒らとオカリナ作り島唄のかもめの声ふきしなつかしき
13
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詠み人知らず
水やりもできぬわたしを励まして黒パプリカが大きな実つけり
11
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詠み人知らず
青空を プールの底から 見上げれば 沈んだままで いたいと思う
8
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芳立
日ざかりの軒端に鳴りしすず風が草に鳴くなり初秋の夜
13
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粕春大君
千歳ふる銀杏古木の余蘖は蒼天に生ふ次の千歳に
20
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大河千紋
夜もすがらあるかなきかの蛍火の舞ふ炭鉱のカナリアは死す
19
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はなはな
甥っ子が 帰る時には置いて行って欲しいと思わず言いそうになる
7
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じゃこ
大人たち仮面ライダー(3さい)のパンチに応えばたばたと死ぬ
21
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彷徨子
咲きたるは炎の菊花誰も居ぬ橋の柵越しに空を掠めつ
5
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みなみぐち
幸せに甘んじぬようこの部屋にペパーミントを満たして眠る
4
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みなみぐち
「わからないように消えたい」とか言ってそういう氷みたいなことを
12
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彷徨子
まどろみの重きに堪へで瞼落つ茶のぬるびゆく時も見ざるや
4
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紫苑
たゆたへる熱波は濃ゆし夜半すぎて港はいまだ白く濁れる
15
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浅草大将
夕暮れのかなたに消えし面影も夜半の夢にぞ渡らせの橋
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