栞のお気に入りの歌一覧
垂々
背を向けて眠るあなたに背を向ける 妻でも女でもない時間
32
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半格斎
塩漬けの桜花弁はひろがりて伊萬里の碗に春は滿ちゆく
27
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海生ろらび
気がつけば煩わしさから逃げていた 一人を好み 独りを拒み
7
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氷魚
ありったけ泣かせてください今だけは飽きたらうんと笑いますから
12
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氷魚
強がりを爪先いっぱい押し込めて7・5センチのヒールを鳴らす
12
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在原紀之
その頬は林檎の赤より甘そうで肌の白さは雪も欺く
8
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ほたる
右隣にいつも寄りそい歩く癖君は鞄を左に持つから
10
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山科嶺子
さよならを言える資格はありますかわたし一人の思い出ですか
62
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緋色
人生に汚点の数は多かれど未だ未完の画竜点睛
10
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緋色
すつかりと様変わりしたランドセル通学路には虹が跳ねゆく
24
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たんぽぽすずめ。
つまずいてばかりの僕は詠む歌で思うぞんぶん生きるしかない
13
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垂々
駄菓子屋の・ミネラルまみれの十円の・泥のこどもの・世界の・春の日
21
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半格斎
小夜ふけて雨だれ刻みし音の沁む睡魔をさそふ春のきざしや
22
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きりあ
横道にそれて失くした物ばかり綺麗に見える黄昏が有り
19
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ふきのとう
ぽかぽかと春の陽気に誘われて人影多し午後のまちかど
19
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田中ましろ
心臓に切り取り線を書いていま余分な感情など捨てたいよ
10
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村木美月
行き違うふたりに雪が降り積もる諦めなさいと純白が言う
18
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まるたまる
雨よりも白く静かに強かに胸に溢れる水になる雪
23
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只野ハル
登校の子らを見送る雪だるま夕べを知らず跡も残らず
18
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紫苑
改札に君を送れば雑踏はたがひの生を捲いて流るる
19
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