紫水大夫のお気に入りの歌一覧
水中あやめ
袖の香の名こそ知らねど名残とて我が心をば焦がしつつあり
9
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憧憬の緑
懐かしき木目の椅子に腰落とし恋に落ちしあの日に浸る
10
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紫苑
既知外と叫ぶ老女の歩み去り路地は夏陽に影をうしなふ
19
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まるたまる
浪曲でバス停の名までお知らせし「今日は上手くできた!」と去る老女
10
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羽
あまえたい思いをぜんぶ飲み込んだ有袋類になりたい夜に
16
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光源氏
しら玉は常ににほひてうるはしきいともろくとも喜びとせむ
18
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光源氏
ことさらに年は経にけりさねかづらのちの逢ふ瀬を偲びにせむと
12
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光源氏
君があたりたなびく雲の絶え間より幽かに見ゆる雨の夕暮
17
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たんぽぽすずめ。
ほっぺたの黒いダイヤが光る時すずめはきっと恋をしている
22
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音波
たましいをあなたにしばりつけるためゆっくりしめるあかいネクタイ
14
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浅草大将
根をはるに散りし綿毛の又芽吹き夏はきに咲く蒲公英の花
21
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聴雨
たんぽぽの綿毛はそっと舞ひ戻り君のひと色添ふるうたのわ
21
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聴雨
朝霧に白き芙蓉の咲き初むる夢まぼろしのごとき静寂
15
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たんぽぽすずめ。
降るほどに濁る川瀬を行く笹へ焦がれて願ふそのままの君
36
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薫智
止めどなく降る雨をただ眺めてる木々の潤い喜びを聴く
12
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でくのぼう
七夕に記せし言葉それよりも手を搦めをる愛の記念日
18
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加祢
夢うつつうつりひらける万華鏡ゑも言はれ得ぬまろき音して
20
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浅草大将
朝もよし紀見が峠を越えゆかば何かはちをぞ振りも返らむ
15
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浅草大将
ひさ方のあま路もかなし小車のわかれめぐりて涙に濡れつ
19
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浅草大将
から衣樹には姿の見えねども葉かげひそかに蝉のしのびね
12
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