西村 由佳里のお気に入りの歌一覧
恣翁
降る雪を 硝子に顔を近付けて 息で曇るまで見詰めたりけり
27
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あんこ
あの人を想い続けた長き日を今年と共に置き去ってゆく
6
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光
北風に取り残された赤い葉がひとつかふたつ街灯の下
4
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舞
指先に触れて冷たき黒髪の貴女を想う雪積もる夜に
17
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夏嶋 真子
ひたむきにひかりのかけら集めては太陽を編む冬のたんぽぽ
30
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風蘭
ともにあり季節を愛でた日のことを置き去りにして春はまた来る。
27
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紫草
冬の月白く照る夜に猫のこえ地上をころがり草むらに消ゆ
15
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詠み人知らず
三日月の照らす光のかそけくも吾行く道の標とならん
6
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へし切
暗闇に星の織りなす落書きを雲間で月は覗き見しおる
17
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河のほとり
さらでだにもみぢに添ふる色ふかき心やいかに入相の鐘
9
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紫草
満天の星は瞬き輝けど今夜はわれに何も語らず
12
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いちにのパッパ
消灯の後に始まる六歳の絵本の中のようなお話
17
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詠み人知らず
秋風に吹かれて落ちるひとひらのうつろう色を知る人もなく
19
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夏緒
真夜中のうちに海へと変わるでしょう 繋いだ手から砂がこぼれる
6
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文麿
波のおと月に願へる約束を涼しき君の耳に言よせ
11
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舞
ひと夏の命の果てや蝉時雨降られて仰ぐ木々黒々と
13
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ふきのとう
たんぽぽの小さき黄色に手を止めて戸惑いつつも鎌を差し込む
21
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紫草
哀感を抱きしめ夜を乗り越えていまいましきはこの青い空
24
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inosann
ゆっくりと老夫が老婦の手を引いて歩く姿を車窓より見る
21
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村上 喬
夏空を切り裂く飛行機雲見上げ歩き始めるそれぞれの道
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