夢士のお気に入りの歌一覧
名鈴
懇ろな 暮らしをせむと 見回せば 徒らに籠めし 物どもの散る
11
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舞
この朝見上げる空の逝くひとの見ることのなき雲の色かな
9
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名鈴
学び舎の 笑顔と桜 陰らせる 目には見えない 疫病の大雲
11
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夏深
幾百年守りし祠の楠木の年輪露わに今日は切られし
10
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ななかまど
春が来て桜が咲けばおかあさん今年もあなたの畑を借りるよ
15
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滝川昌之
春空の蒼に倣いて藤棚の花芽は淡き色含みゆく
19
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うすべに
花いかだ うき寝の鴨の羽交いにも うすべにふわり降りていろどる
8
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うすべに
うすべにの華のほむらのひと殷盛り 月にてらされ風にゆらめく
7
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夏深
上弦の月従えて辿る道行く手仄かに君の見えけり
6
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恣翁
岸に沿ふ桜に酔ひて 生温き湖は 物憂く 弛き波打つ
17
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うすべに
春の宵 霞むもちづき枝間より こぼれて落ちるうすべにの滝
10
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KEN
この風に 何施さむ みほとけは 細ら葉の上 璢璃の空下
8
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灰色猫
君の名を桜の肌に刻みゆく再びここで出会えますよう
10
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横井 信
波音を聞いて走れば春の海 すっと追い越すツバメの背中
12
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灰色猫
またひとつ愛でたく老いる麗らかな桜吹雪に祝福されて
9
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名鈴
石見れば 人も生まれぬ 隔つる世の ありさま見ゆる 心地こそすれ
12
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舞
冬寒き日を越してこそ桜木の花は咲くとや老いひと語る
7
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夏深
手を合わす鳥居の枠に薄青き高嶺抱きおり小さき祠
9
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ななかまど
カタクリの花つくづくと見つめおり苦節七年咲いて七年
14
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ななかまど
あかあかと咲きたる椿いさぎよくすがし姿にその身を降らす
11
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