ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
メントールシャンプーに変え喉越しのサイダーごとくはじける頭皮
12
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恣翁
口を開け 瀕死の貝は みづうみに憧れ 沖へ帆を立てためり
10
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へし切
こころ憂し この空しさのなに哀し 光が見へぬ この国の未来
10
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舞
雨あがる朝を映してみどり葉に宿して消える露の一生
7
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茂作
鶯の聲の聞こえて旅衣 映し湖畔に鱒を釣る人
11
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ななかまど
カロリーと塩分多めを皿に盛る普段着がいい昭和の食堂
15
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へし切
人目避け マスク外せば生き生きと 胸いっぱいに爽やかな風
11
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恣翁
膝を抱き ぼやけ初めたる飴色の湖面に 暫し見惚れたりけり
12
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茂作
「美味いか」と祖父の言葉を背中に聞き 蜀黍囓る夏の思ひ出
14
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茂作
幼きの頭を撫でる夏の日は 我が亡きあとの思ひ出となれ
13
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舞
たなごころ ながめてじっと 歌人の眼差し思う 働けどなを
8
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灰色猫
帰らずの眠らぬ森で乱舞するほたるすべては黄泉への明かり
9
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へし切
梔子の花は枯れしも もの言はぬ 仄かに匂う はや梅雨あけて
11
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滝川昌之
梅雨が去り早苗揺らして雨乞いの痩せた蛙に恋唄聴けず
16
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ななかまど
気負わずに生きるは難し橅の木の声聴きたくて心耳を澄ます
14
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艸介
翠緑の滴るごとき山々へ はるかに渡る風になりたし
12
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ななかまど
精霊のさざめきやまぬ水無月の空ゆるやかに闇落としゆく
15
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舞
残る月数えていくつ 見渡せばゆく人のみの 短かよの月
7
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茂作
夏の陽に色を深める青楓 千々に光を洩らして搖れる
13
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滝川昌之
早過ぎる梅雨明け日差し地を打てば蝉が慌てて外出準備
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