詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
へし切
いたずらな風に戯れ山茶花の花弁ひとつまたひとつ散る
29
もっと見る
石川順一
コーヒーのソーサー汚れて冬の日は野菜畑を優しく照らす
18
もっと見る
日置鳩子
つかれ果て眠るショパンの指先の音符に降りつむ細雪かな
18
もっと見る
恣翁
街燈の陰に隠りて 初冬の時雨に 覚えず 嗚咽洩らしぬ
20
もっと見る
ラベンダー
温かい うどんにネギと 卵入れ 汁を飲み干す 晩秋の朝
24
もっと見る
ラベンダー
空見上げ 陽の眩しさを 感じつつ 色染まる葉に 煌めきを見る
19
もっと見る
恣翁
斑染めに 露も惑はで寝間着にと 端切れに裁ちたる 萩の花摺り
18
もっと見る
半格斎
嚴しい目 坐して默する母の夢 何云わんとや明け六つの事
24
もっと見る
吉野 鮎
蟲の音のありやなしやの冬初め十八夜月オリオンの靜寂
17
もっと見る
吉野 鮎
俄かにや艷めく禿のくちびるのややに開けばのぞく舌先
20
もっと見る
横井 信
頑張れに リタイアできず マラソンは 走り抜けてく 木漏れ日の中
14
もっと見る
大野 冨士子
棄てられて塵芥もさぞかし悲しかろぅ そつと掬って 弔いの場へ
23
もっと見る
ふじこ
冬枯れの色なき里に袖返し岩木の神は雪をふりつむ
21
もっと見る
滝川昌之
気がつけばもう消えている西空の残月隠した青が眩しい
27
もっと見る
恣翁
精巧な仮面なれこそ 一抹の薄気味悪さ 付き纏ふらめ
22
もっと見る
へし切
真夜中に仕事のことが気にかかりメモとり臥すも寝も寝られずに
30
もっと見る
石川順一
ジャンパーを始めて着たり藤の木はまだ葉があって風やや強し
20
もっと見る
石川順一
紫蘭枯れ再び茎を出す日待つ球根植物眠りの冬へ
24
もっと見る
石川順一
カモの群れ孤高の鷺は飛び立ちて再び戻る川の中かな
18
もっと見る
灰色猫
舟として旅してゆけば優しさの聖地を巡る航海となり
18
もっと見る
[1]
<<
233
|
234
|
235
|
236
|
237
|
238
|
239
|
240
|
241
|
242
|
243
>>
[243]