ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
ななかまど
障子戸を父は貼り終えもう一本かぞえの由縁聞かず逝きたり
11
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滝川昌之
食堂で平日朝から飲んでいるあのオヤジたちにいずれ加わる
13
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茂作
自撮り棒 眼合はした携帶の 顏はますます亡き父に似て
13
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へし切
おかえりと 燻る線香ゆらゆらと 二人で過ごす盆の夜かな
12
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凌霄花
秋近し夕べに妖し古都の香に朱に舞いおつる凌霄花
13
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恣翁
庭ゆ吹く風は 客間に忍び入り 軒の風鈴咽び鳴らせり
15
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滝川昌之
台風が散らしていった百日紅 横たう蝉に手向けるように
16
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恣翁
言葉にはできねど感謝 向日葵のやうなあなたに会へてよかった
14
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ななかまど
墓参り七年となるこの夏の遠くなりゆく父母の面影
12
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滝川昌之
野分待つ漁港は固く船縛り気配察した海鳥逃がす
10
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なりあきら
今朝もまだ 秋立つ日には 遠けれど 風吹く音に 秋を聞くかな
8
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滝川昌之
弱々と初音コオロギ網戸から盆帰り待つ仏間の夕に
11
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ななかまど
丘ひとつ越えてまた丘畑に織るパッチワークの広がる美瑛
10
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茂作
あの夏は歸つてこない鎌倉の 海に輝く奢れる肢體
13
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へし切
鎮まるを天に祈るか 災害の 今も昔も人は無力なる
8
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舞
夏祭り涼し浴衣に包まれた金魚をすくう貴女の指を
6
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ななかまど
年とりて日が出る前に目覚めるを嬉しくそろり朝の戸を出づ
14
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滝川昌之
帰るたび屋根やアンテナ修理され騙されてないか不安だ義母さん
13
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ななかまど
あら草を抜いた軍手は洗濯の乾きし後もドクダミの香
12
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へし切
炎天に思い顔して 百日紅 紅蓮に燃ゆる 夏恋の色
14
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