石川順一のお気に入りの歌一覧
めだか
野良という過去があるからノラと呼び家族になって十年がすぎ
7
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ほ、ほ、ほのか
青竹の 伸びるを真似て 真っ直ぐに 生きようとして ポキンと折れる
4
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工藤吉生
カーテンをあければ庭のつまらない草がことさら風に騒ぐよ
6
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絮谷新
虹の端は螺旋の夢に閉ざされき紙風船の行方を問へば
20
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リクシアナ
徒花を知るや知らずや十月の苺畑に白い花咲く
23
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なかしぃ卿
お茶漬けで締めてこれから帰るだけ月明かり浴び独り佇む
4
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なかしぃ卿
地下鉄のホームに微か羽音鳴る季節外れの蚊こそ憎けれ
5
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矢車菊
かえでの葉拾えば思うあれきりになってしまった文通のこと
19
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たけくらべ
堪へ難き夜の静寂のなかりせば独りの秋も恋ひしかるべき
21
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へし切
秋の陽はつるべ落としに暮れかかり火点し頃は なほ 侘びしかり
27
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みん
いつだって 自分のことを 愛したい くせ毛の髪も 丸い身体も
13
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恣翁
未だ蒼き 野分きに散りし銀杏葉を 掃ければ 秋の薫り立ちけり
27
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山崎ふゆ彦
棚田にも秋のはつかぜ吹き渡り揺れるいなほを妻と眺むる
5
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舞
老いゆきて農夫手放す田畑の嵐いかにと問う酔いのうち
12
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絮谷新
白浪の寄せる逢瀬は泡沫に消ゑて磯鷸殘す足跡
20
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麻
鈴虫の空音をはかる扇風機旧りにし宿に秋はふけゆく
22
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なかしぃ卿
開けて閉め開けて閉めたらまた開けて閉ざした君の心入りこむ
4
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烏滑稽
中道の もなか這ふ蝶 燃え焦がれ 果て向かふ肚 小身に思はす
5
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炭酸水
彼岸花ふいに見せたりねんねこの祖母におぶさり野辺をゆく我
19
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寧々
秋晴れの空に烏堂々と自慢の聲を披露してをり
7
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