石川順一のお気に入りの歌一覧
桜枝巧
翳り地かごめやかごめかごの中夕日を沈めて遊びましょうか
7
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桜枝巧
透き月の裏側ひそむ暗闇に沈み込むよう枯れてゆきたい
5
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絮谷新
やじろべゑ揺れる指先野を指せば届くものなく覆ひし雲翳
18
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林林
夜の空あなたの涙星になり道行く人のあかりにならむ
20
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灰色猫
焚書と言う炎靡かせ閉ざされた埠頭倉庫で燃ゆる白鯨
19
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このえ
風にたち舞える木の葉に混じりてかつがいの踊る秋の蝶かな
10
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優器ルミネ
僕という一人の人を測る時何をものさしにするのだろう
4
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桜枝巧
満月を掬わんとする幼子の手杯の爪のベイビーピンク
6
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呉竹の憂き節
白妙の露は動かぬ野辺ながら心の塵を払ふ松風
6
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緑里
共存は諦めるべき聖書には火星人など登場しない
4
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緑里
あなたからたぶんあの時移された熱に私は冒されている
6
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絮谷新
秋の陽はホルマリン漬け透過して胎児の睡る永遠といふこと
17
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舞
滅びゆく秋の花へと蝶いち羽風吹くままにともに寄り添い
13
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せし
空なぞる か細い指で紐解いて ひこうき雲を歌いはじめる
8
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たけくらべ
ひさかたの光さやけき月あらばひとりの杯もすすむ秋の夜
23
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恣翁
高き香の 面を打てば 仰ぎけり 木犀生ふる石階の上を
14
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リクシアナ
あかき穂の尾花に母の面影か喉軋ませてキタキツネ鳴く
21
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千映
病室の窓から見えた彼岸花母の乳房が一つになった
14
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夢士
孫と行く野山の散歩なくなりて一人静かに秋の村雨
19
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夢士
野猿来て軒の干し柿盗み食ひ夕暮れ迫る山里の空
17
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