恣翁のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
足湯でも浸かりに行くか河津では早くも桜が観ごろだと云う
18
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へし切
ものなべてうらはかなげに暮れかかる春来といふにもの思ふなり
16
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睡密堂
右側にかたむきながらおそらくはあちらが春でございと案山子
14
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音蔵 雅秀
終わり無き わが子の介護に身を削り 泣き言いわぬ妻ぞ愛おし
6
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兎桃
おきぬけて被った灰をそっと除け僅かな熾に杉の葉をのせ
3
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舞
積もりゆく白より白く みおもての憂いか笑みか聖マリア像
10
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美生子
入院の夫はもつと寒かろと一人の居間のストーブを消す
13
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草木藍
春立てば日脚も伸びて切なさも少し和らぐ家路つくころ
12
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うすべに
きさらぎの空の気まぐれ梅の花 陽ざしに浮かんで翳りにしずむ
11
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音蔵 雅秀
落つ雨の みぞれて雪の舞い始め 徐々に辺りは 白く変化す
4
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なりあきら
雪道を 黒いカラスが 跳び跳ねる モネやシスレー 絵のような朝
4
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横井 信
枯れ草に雨がぽつりと落ちて来て冬の散歩の地面もゆるむ
11
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高松 蓮
初雪に 身体かためて 歩く横 声あげ走る 制服の子ら
7
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び わ
節分の残った豆をガリガリと口に含んで福にあやかる
6
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横井 信
乗るはずの電車はすでに駅を出て地面を濡らす柔らかな雨
13
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只野ハル
庭の梅花が咲いたと気付く朝いつから咲いていたのだろうか
6
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灰色猫
曇りなく拭いたグラスに牛乳を静かに注ぐ春の始まり
12
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仙人の弟子
雨もやみ そぞろ歩きに出かければ 隣家の庭に豆まきの跡
5
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滝川昌之
燃え尽きたトーチのような銀杏にも春の芽吹きが種火のごとく
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高松 蓮
「春初日」 マンション廊下で 濡れながら まだ干からびた 節分の豆
5
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