恣翁のお気に入りの歌一覧
ぎんこ
不屈なる節ぶし持てる根の上にいたわるごとく桜散り敷く
5
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きさ
線香の小さな炎が消えた朝初めて知った祖母の温もり
24
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浅草大将
ひとときを夏のはしりの雨ゆけど軒のやどりに我は急がじ
22
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舞
新緑を染めて滴たる柔らかな五月雨降る妻と吾にも
8
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トーヤ
たんたんと時計の針は進んでた吹く風ひとつ変わらないのに
2
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金魚藻
頭上より規則正しく喚く故昏睡りの淵に墜つも叶はず
1
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まるえふ
エスエルに石炭くべて走らせる若き日の祖父肩隆々と
13
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みみ松
野も知らず虫と遊ばず育つ子ら命の儚さ何処で知るのか
6
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まるえふ
背伸びして君とちぎった青い実の酸っぱくかたい晩夏の日暮れ
6
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猿ノ丞狂介
わが夜這ひ君が体に種のこしとどめおきては思ひ出にせよ
3
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粕春大君
夜半の雨に濡れし下枝のうは露のとどむる光四方を照らしも
25
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ねずみ
蛙なく 皆の泪が 雲になり悲しい雨を 悼むが故に
5
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ケンイチ
新緑のひかりに濡れて並びゆく囀りの名を我は覚えず
11
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翠玉
わが魂よ けして老いるな朽ちてゆけ 我が志 成らぬときには
8
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うぉーた
幼き日 希望を描いた 淡い夢 光沢を失い 未来の墓場へ
1
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蕗子
くるはずの電話待ちたる日は長く日がな座りて本読み終わる
4
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半格斎
萌え初むる緑は逆さに映りにし代掻き終えし水鏡かな
12
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風橋 平
明るさでごり押しできぬ絶望を見よ この手には抱くものがない
15
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聴雨
白鷺のこころ映して水鏡けさひと際に澄みわたりけり
11
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柊子
オトコなど そんなものよと 呟いてわかったふりした 十七の夏
6
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