恣翁のお気に入りの歌一覧
笑能子
饒舌が溢れる中で削ぎ落とす一言一言重さを量り
2
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栞
燦然と初夏の陽射しの降り注ぐ教会で愛を誓うふたりは
2
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詠み人知らず
外灯のスポットライトに照らされた花束抱えたエンターティナー
2
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夏嶋 真子
遊女の細き手首の靜脈に棲む鈴蟲に時の降る音
14
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霜月師走
傘をたたみ水滴に触れた指先が雨の匂いを移していった
5
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紫苑
手折るとき慈しむ目と統ぶる手を君は持ちをり白き花房
16
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紫乃
ぽっかりとネオンの上の満月がやけに明るく微笑んでいる
3
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白亜
夏はこぶ風は五月のおくりもの やさしく吹けよ きみが頬にも
6
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まるたまる
荒れ果てた庭は心を映してる適度な水と愛の手入れを
11
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さる
風薫るまだ新しきランドセル列をつくりて校門くぐる
4
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染季
珈琲も紅茶も好きよ君の傍過ごす時間の理由になるなら
5
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聴雨
己がじし心の色は愛しきやし君にはきみのまなざしの歌
9
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明応
この旅の帰り待つひとあればこそみやげの重さ有り難きかな
9
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卯月
川の字がHの字へと変わりゆく時計回りの娘の寝相
5
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卯月
わたくしを愛さなかった母すらも闇にまたたく光のひとつ
8
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沙枝
一ヶ月ぶりに干されたお布団のぬくもりに似たきみとの時間
3
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卯月
遠回しに「諦めなさい」と言われている気がする提出締切間際
4
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まるえふ
故郷で昔の友と芋焼酎昨日も会ったような会話で
3
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那緒
どこからが私でどこまで夕日なの泣きじゃくる子の声がきこえる
11
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卯月
地の底の死者に伝へん古里の風清らかに今も吹けりと
4
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