恣翁のお気に入りの歌一覧
四季野 遊
膝までも届かぬ草の背伸びして紅き蕾みを今日ほころばす
11
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詠み人知らず
ものいわぬあなたのくちびる堅き貝その曲面の血の通う赤
4
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薫智
ふく風にこの身を任せたたずんで夏の薫りを楽しんでいる
6
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詠み人知らず
働きを人知れずとも嘆くなよ苦労も明日の身になればこそ
4
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きさ
ビールより麦茶が似合う青春のアルバム写真が今は眩しい
5
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まるたまる
土曜日は誰も優しい顔をしてさざめく緑の下を行き過ぐ
10
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さる
昨日今日夏日のつづく小満に麦の穂ゆれてこころ安らぐ
4
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まるえふ
窓あけてお日さん入れて風入れてもう一度寝る休日の朝
3
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芳立
青嵐ぬきたつ鈍の塔ひとつ田のさかづきに呑みほさむとす
9
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聴雨
夏淡くまだまどろみの頬なでて麻ぎぬ透けるやはらかき風
13
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杉浪
寂しくも もはや遠のく 我が母校 春風通り また振り返る
3
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シュンイチ
海からの手紙に寄せてぼくたちの古いラジオの詩をつたえよう
18
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栞
おめでとう 十五の頃から願ってた花嫁に今日、きみはなるのね
5
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霜月師走
父の友と盃交わして飲む酒の辛さで娘は涙を隠す
2
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さる
孫が来て東の空に地震雲見たと言ひしすぐ後にゆれる
4
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舞
優しげに慈しみつつ山みどり濡らすも清し五月雨降る
10
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聴雨
寝ねがてに閨の灯りを落としみればわが枕辺に月は灯れり
14
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那緒
逃げるとき身軽なほうがいいからと思い出全て置いてゆきます
4
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狭霧
萎え黄ばみ立ち項垂るる竹林に今日の心の色を見るかな
6
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三沢左右
服従の犬がお腹を見せるよに布団を春にさらすマンション
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