ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
うすべに
うすぐもの陽ざしやわらぐ風駆ける 葛の裏葉の夏おしむ白
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へし切
ぬるま湯に 浸かりほど良き加減かな 目を閉じて聴く 秋の虫の音
10
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ななかまど
生きている生かされているひと時を観音仏に向かいて想う
9
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滝川昌之
絵手紙の秋桜に蜻蛉 描き足して涼しき風よ友に届けと
13
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舞
幾世後か「また、逢ったね」と 君の手に触れる夢見て瞳閉じよう
6
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恣翁
難破船 沙を洗ひ寄せ返す 無常の浪が歔欷するばかり
14
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舞
夏の暮れ耳朶うつほどの音もなく山の葉染めて雨は降りしく
8
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滝川昌之
浜じまい急かせるように海の家 開けぬパラソル濡らす秋雨
12
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茂作
秋なすび深紫色に柔らかき 母を思ひて二つ摘み取る
17
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舞
鬼灯を鳴らす女は寂しげに 乙女の頃を思い出すのか
7
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滝川昌之
エアコンを 消して代わりの 網戸から 秋の虫の音 隣家のカレー
13
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凌霄花
遊歩道柴栗コンと落ちて知る秋の気配を朝な夕なに
11
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茂作
その邊りあの邊りかと思ひきや 野邊の送りをゐたせしところ
14
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舞
独り居て時節過ぎ行く風鈴の夜の音こそもの哀しけれ
10
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茂作
アーカイブ君との寫眞も削除する 携帶電話を買ひ替へた日に
15
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恣翁
ガチガチと寒さに鳴れる歯の上の 恐怖に強がる笑み苦からむ
10
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ななかまど
遠雷を道案内に夕立ちよ急がないでねバス停までは
15
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滝川昌之
いがの中 育ち始めた三兄弟 押し合うまでにはまだ秋浅く
15
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滝川昌之
肉じゃがを褒めれば義母は煮崩れたジャガイモみたいな笑顔で返す
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茂作
つくつくと餘り急かすな法師蝉 夏の宿題まだ半ばなり
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