恣翁のお気に入りの歌一覧
七月
半夏生 加賀の社に光降る 乙女ら歌う高声も降る
4
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きりあ
押し花とチェブラーシカと星の本月の小舟に乗せて届ける
14
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ねずみ
我も蛾も暗闇遊ぶ戀の焔で焦がれ悶える夜のてふてふ
4
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舞
密やかに電車の揺れに聞こえくる妻買い来たる御守りの鈴
17
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こはぎ
触れる人も居ない艶髪梳かしつつぽかんと胸に閑古鳥啼く
2
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みやこうまし
分度器の半弧にのびて空の虹うつろい変る街を計れり
8
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ねずみ
夕闇の水銀灯の灯の下で乱舞する蛾を 眺める子猫
4
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ねずみ
遠い地で田畑耕すちちたちも見てゐるだろか此の青空を
4
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シュンイチ
思春期にふれた詩集のやさしさをあなたの腕のなかで見つけた
21
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あどりあん
汗ばんだ額ぬぐいて分かち合う種まくよろこび子供に繋ぎ
13
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チェリー
くれないの さくらいちりん 実となりて十五の夏を 迎えぬるかな
4
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庭鳥
つやてかのハイヤーが上悠々と蜘蛛が糸はる丸の内地下
8
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ねずみ
産神に 健やかなれと 祈念して草深い軒下そっと見る
4
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ねずみ
攝理とは 悲しきものと 黄昏に變はり果てたる子猫の骸
4
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蕗子
今ごろは金の柑橘手に取らむ店先おもふ 臥せし床より
4
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柚々
見渡せば色とりどりの芝桜時も忘れて春を謳歌す
3
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羽
飛ぶ鳥のかげ地をすべるすれちがう私はずっと地上の人だ
12
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さる
蟷螂の動き出すかな芒種なり四季の変遷人智及ばず
2
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ちょうのすけ
君が焼く 檸檬の香りのマドレーヌ まどろむ午後の 鼻をくすぐる
4
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トノゴジラ
喰って寝てさんぽして寝る老犬がふと気にかかる定年まぢか
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