恣翁のお気に入りの歌一覧
晴流奏
我儘を言っては僕を困らせて猫缶に目を輝かす君
5
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みやこうまし
飼い犬と野良がじゃれ合いかちゃかちゃと鎖音立つ夕暮れの路地
10
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只野ハル
ひんやりと優しく触れる白い指甘い予感に眼を閉じている
6
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紫苑
秋めける風に名前を問ひかけつ夕顏の耳朶かすかに震ふ
11
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ふきのとう
雷に留守番の犬怖がりて姿見せればすり寄りてくる
7
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月澄
山深く からごゑあやしきふくろふの 心拐うは悲しかりけり
11
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柊子
入院が 決まり呟く ごめんねとナインと共の 夏が終わった
4
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葵の助
お願いよパジャマじゃお出かけできないのだから脱いでよそのアンパンマン
3
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元円
生きていくための小さな自信さえ手からこぼれた五月二十九日
13
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聴雨
何ものもなき蒼穹に掌を翳しわが心にはや立つ秋ぞ知る
15
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妃兎
人妻を 抱きし腕の 罪悪感充足感に 勝ることなく
2
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笑能子
細々と分けて手配の盆支度積み重ね行く日々のひとこま
2
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舞
妻の足揉みつつ語るポツポツと今日一日の夜の更けゆく
13
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まるたまる
満月が過ぎ窓辺には漆黒の空痩せたとしても居てほしい月
8
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妃兎
別れ際 離れる君を 振り返り空を背にした 白に恋した
3
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元円
塹壕に蠢めく兵士さながらにコールの止まぬ深夜病棟
5
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新田瑛
便箋の縁が私の指を切りその文面がより深く斬る
5
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芳立
六十年の絵巻むすびぬ笑ふ日も泣く日もありて蒼き夏空
8
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銀ねず
もれだした思いをつづる 解決が不可能なほどたったひとり
6
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銀ねず
河童忌にひとの孤独を思うときなみだがでないことの恐ろしさ
6
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