恣翁のお気に入りの歌一覧
白川剛
夕立ちて雨風すさぶわが庭のひまはりしげくかうべ振るなり
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ケンイチ
旅立ちのこころを決めし夕空は仄かに赤み日暮しの鳴く
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ねずみ
鮮やかな 浴衣横目に 地藏盆母のお古に 泪 一粒
8
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ねずみ
蜩の聲が夕闇歎くのは無慈悲に時が 流れゆくから
4
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原 沙良葉
両眼から水が落つるを感じつつおなかのにくをつまむ二十時
3
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あそびくも
階下には繁く巻きつる青庇わが足許に朝顔の笑み
10
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由良
雨が振りそうな暗い空なんて見ないでセミは鳴き続けてる
5
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花梨
夕立に濡れて色づく夕顏を手折りて歌ふひとひらの恋
7
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晴流奏
堅牢な鎧の中で膝抱え君はいつまでそうしているの?
3
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ほたる
ペン先のやわらかな撓り確かめる赤いボディの万年筆よ
7
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葵の助
子供とはずんずんずんっと成長し たかが四日で顔が変わった
2
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リンダ
父当てる尿漏れパッドが知らぬ間にオムツと変わらぬ厚さに気付く
6
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リンダ
疲れたと繰り返し言う両親の嘆きを今日も聞き流している
4
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ぐるぐるフルール
夏の陽に鎌を光らせ畑に居る老女は黙し根を引き千切る
9
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紫苑
名も貌もなく彷徨へる世にあればそも佳き子こそ婆娑羅なりけれ
13
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元円
安心を棄てて勇気を手に入れた車椅子から立ち上がった午後
13
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詠み人知らず
灰色の地面の上で身をよじり干からびてゆく 蚯蚓になって
3
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舞
鈴虫の音を待ちわびて誰が家か鳴る風鈴に涼風をきく
8
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詠み人知らず
ふたりきり静寂の道歩いてく花火の残滓だけを残して
3
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あそびくも
斜に奔る白紫の稲光り雨脚はやく宵の更けゆく
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