恣翁のお気に入りの歌一覧
猿ノ丞狂介
他所に飲み家でさへ飲み「白山」のひと雫だに足らぬわが身は
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北の民
畑には滋養を浴びた野菜たち溢れています夏祭りです
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雅桜
恋愛に下手も上手もあるものかゲームじゃないぞ遊びじゃないぞ
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透子
君の目に映る姿が気になってはためかせてみるスカートの裾
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河のほとり
村雨の杜を打つ音の立つからに闇にあらそふひぐらしの声
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舞
帰宅路の灯り優しく家々の夕餉の香りそれぞれの幸
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ふきのとう
百日紅鮮やかさ増し花房は空を見上げて伸びゆく夏日
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紫苑
流されし山車もありてふ湊辺にあんどん揺るる七夕供養
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悠々
貧窮の果ては星洩るトタン屋根ひぃふぅみぃよー、夢の数々
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葵の助
果てしない洗濯物をリズム良くパンパンパンッと干す旅行明け
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詠み人知らず
陽だまりのスケッチブック鉛筆の線はだんだん光に還る
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敷島ヤマト
貝殻をあててるようだ 右耳につめたい声が張りついている
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半格斎
孫来るを指折りかぞえて待つ吾に頑是も無きとあざわらう妻
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葵の助
時として子より撮りたい物もあり水しぶきその宙の形を
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千巻
砂熱き九十九里浜駆け行けば水平線は我を囲みぬ
7
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ぎんこ
初生りのトマトを野鳥についばまれひと山いくらの皿を買いおり
5
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裕月
ああなんて澄んだ色しているんだろう白球追う瞳と空の青さと
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ぎんこ
生命の色と鼓動をちりばめて盛夏に躍る 津軽のねぷた
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緋色
がむしゃらにただ生きつつも気が付けば誰かを癒す緑陰の日々
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陽だまり
緑のね お星さまのが食べたいのまわらぬ口の幼きおねだり
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