恣翁のお気に入りの歌一覧
卯月
あたらしいビーチサンダルうれしいな おうちの中でピコピコ歩く
13
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ゆうくん
かなかなは 優しき響き 八日目の 朝に描いた 風の恋文
3
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元円
猛暑日といえども楡の木陰より涼風流る秋の立つ朝
8
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柊子
泣きながら 土を集める その姿群がるカメラ 涙拭わず
2
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透子
風もなき天に向かいし水鏡行き交う雲を掬う手のひら
5
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紫苑
「おやっさん」棺に縋り泣くひとを目にして知りぬ義父の在りし日
13
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七色コイン
滅茶苦茶な親父だったが親方としては密かに尊敬してた
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舞
一日を終わりてひとつ溜め息を吐くがごとくに一杯の酒
12
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葵の助
兄ちゃんがおひるねしてるつまらないおきてよあそぼう「頼むからやめて!!!」
1
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葵の助
絶対に、嫁にやらんとパパが言う 三十過ぎてもそれで良いのね?
4
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詠み人知らず
肩書きは「行政実務嘱託員」臨時と言えど触れる県政
2
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ゆうくん
長崎忌 風に祈りの 声がして 一人捧げる 午後の黙祷
5
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三嶋
街路樹に みどり増えた と目を細め天を向くその木の名も知らず
4
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三嶋
手の中の檸檬はしんと冷たくてただ立ち尽くす朝の窓辺に
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あそびくも
雲の峰はぐれてあそぶ徒然に群れさだまらずはや秋たちぬ
14
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只野ハル
米国も戦果を報じ損害を伏せし事実の在りたるを識る
2
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平 美盛
暑さにも 負けず鳴いてる 蝉さえも ポロリと落ちる 夏の夕暮れ
4
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元円
ゼンマイの途絶えたように樹の蝉の地上に墜ちて二度と動かぬ
3
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七色コイン
神仏に挨拶だけの男です。願いの重さ知ればそうなる。
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そらの珊瑚
あの頃はそれが恋とも知らないで走り書きした白い五線譜
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