灰色猫のお気に入りの歌一覧
石川順一
風邪引けば百パーセントジュース飲むくねくね道に落葉が積もり
16
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只野ハル
一気読みしたこの本をもう一度読みたくなるのはいつのことやら
12
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己利善慮鬼
この声が玉響の夜の戸を越えて君の心を引っ掻けばいい
5
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kingface
釣り人は竿を構ひつ蜻蛉など飛び交ひたれば秋や見つらむ
6
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詠み人知らず
数珠繋ぎふるさと挟み料金所清く正しい日本のお盆
3
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仁奈
ぱっと咲き終わる生なら良かったとぐずぐず生きる人の端くれ
6
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蔓葵
風わたるゆふべの雲のすぢごとに清かに見ゆる秋のおとづれ
14
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利己翔
セックスを捕らえて籠に放り込む餓死させてやると固く誓って
3
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詠み人知らず
かる鴨の親子の遊ぶ池の面に子等はぽろぽろパンくず落とす
20
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滝川昌之
課題図書 コーナー消えるお盆過ぎ 気にするだけで進まぬ読書
23
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詠み人知らず
わなわなと震え出し黄色く叫ぶホラーぢゃないわよポップコーンよ
5
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千映
「ありがとう」「嬉しい」「好き」の言の葉は愛する人への三種の神器
12
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詠み人知らず
バス停で今か今かと背伸びする待つ子らに似てひまわり揺れて
8
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児島白汀
訪れし若狭の海の白き浜 子等の声よく空へと響く
6
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児島白汀
うたの道 辿り往きては何かある 心にきざめる日々の思いか
8
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ながさき
幼稚なる 脅迫まがひの 売り言葉 それに応じる 能無し指揮官
23
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inosann
沢音が泣き声かき消す峡の道 蝉のむくろの木陰に揺れる
21
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大野 冨士子
日曜日ワイドナショーで笑ってる それでいいのか これでいいのだ
63
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みやこうまし
ゴロゴロとごろ寝ばかりの夏の日々ガンバルマンも暑さに勝てぬ
12
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さへき さうじん
関東の山深き地に迷ひしが災いとなり発見遅る
8
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