恣翁のお気に入りの歌一覧
半格斎
子等来むと横断歩道に立待ちの旗持つおうなは朝霧にぬれ
26
もっと見る
半格斎
こうべ垂れ尾花の叢や道の邊に流るるあさ霧銀ねずのなか
18
もっと見る
みやこうまし
身上は所詮機械か扇風機ごみの捨て場に首折れてあり
10
もっと見る
葵の助
何週間遭難してたソファの裏レスキュー隊員人形笑う
5
もっと見る
山桃
落日にせかるる秋の足元で待宵草の種を手に受く
7
もっと見る
透子
道端に転がる蝉の亡骸に夏は死んだと風が囁く
6
もっと見る
透子
蝉の音もついに涸れたる長月に窓辺いろどる秋雨の歌
5
もっと見る
リンダ
若さとは残酷だもの君知らぬ現実なんて言わないでおく
8
もっと見る
さる
年重ねなほ美しさ保ちたる着物姿のわが恋しひと
6
もっと見る
ふきのとう
愛らしき民芸品を手にとればぬくもり伝ふうさぎの絵柄
13
もっと見る
ふきのとう
川べりの柳は誘ふ旅こころゆかたで歩く湯けむりの町
17
もっと見る
悠々
リアカーの一台に足る人生を 積んで明日へと牽く瓦礫村
28
もっと見る
藍鼠
送られてくる親心にむくいたくピーマンレシピを探す毎日
5
もっと見る
せいか
人恋ふて過ぎたる酒に酔ひし夜 防蛾灯には群れるユスリカ
6
もっと見る
せいか
「この瞬間がすべてなんだと」と病葉はカラカラカラと笑ひて落ちる
4
もっと見る
舞
稲穂垂れ修羅微笑えむか 大空を見上げる農夫独り田にあり
15
もっと見る
薫智
留守電でよかったような残念なような心は複雑だった
6
もっと見る
笑能子
凸凹の値段の目立つ八百屋棚なんとも言えずただ空仰ぐ
2
もっと見る
こなまいき
岩になど染み込まないよ蝉の声なぜならあれは命の叫び
3
もっと見る
朱宮
追い炊きのボタン壊れた湯に浸かり忘れたはずのあの人を想う
5
もっと見る
[1]
<<
2202
|
2203
|
2204
|
2205
|
2206
|
2207
|
2208
|
2209
|
2210
|
2211
|
2212
>>
[2559]