まるえふのお気に入りの歌一覧
只野ハル
母を湯に入れ寝かしつけビール飲む雨音だけを聞く誕生日
8
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只野ハル
コンビニでお昼に買ったおにぎりのレシートで知る誕生日だと
7
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柚々
ぬばたまの夜に解きしは君の帶 甘ゆる君は夢にあらねど
8
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きりあ
真っ直ぐな木を見ていると苦しくて 正論だけでは生きていけない
12
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こはぎ
朱の鳥居くぐり抜けてくくるぶしは夕焼けに染む 僕の初恋
2
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たつかわ梨凰
聞くことがある羊水のより深く太古の海から響く楽の音
10
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紫苑
縺るるは人生の糸か枷の輪に手繰れる糸に端のなきなり
9
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おおみはじめ
すでに灯も消えた図書館入口に赤い首輪の猫はたたずみ
15
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まるたまる
躊躇いは二枚目からは失われ歌人でございと差し出す名刺
10
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聴雨
満たされぬわが心とは裏はらに日々麗しく満ちみちる月
8
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紫苑
苦しきは衣打ち据ゑる我が弓手右手に切りたき煩悩の枷
11
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さる
その昔記したる日記繙けば紅き血潮の湧きし思ひ出
8
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横雲
ながめつつふる身を歎きいたづらに移ろふ花の色ぞいとしき
12
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三沢左右
散り掛かるあたら雪花ひとつぶを選みとるごと君と出会ひき
19
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きりあ
通草の蔓で編んだのはきみにもらった言の葉入れる小さな箱
14
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庭鳥
つぼみすらつけずに枯れた朝顔の鉢に引っ越す夕顔の苗
17
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恣翁
真っ直ぐな 眼差し向ける 幼女の 瞳を籠める 鳶色の翳
21
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林ユキ
火にくべるやうな目をして冬からの君の便りをフォルダごと消す
29
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きさ
目立つのは得意じゃなくて花よりも花を咲かせる土でありたい
13
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舞
密やかに電車の揺れに聞こえくる妻買い来たる御守りの鈴
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