まるえふのお気に入りの歌一覧
紫苑
演習はあつたなかつたヘリの音は日の暮れてなほ南へ北へ
10
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環
蒼鷺の澄める眼は水田に映るアパートなど気にもせず
5
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さる
浴衣来て下駄の音させ歩けども梅雨寒のけふ逢う人もなく
6
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おだ
キーボード叩き電卓叩きつつ窓のそとには梅雨の紫陽花
5
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緋色
泣き言を書いては消してまた書いて そうして僕はカサブタ作る
16
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沙枝
納得のいかない過去の残骸を拾い上げつつ磨くキッチン
10
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詠み人知らず
まだ這えぬ我が子が纏う甚平から赤い金魚が泳いで出る夏
19
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舞
些細なる犬も横向く意地張りて共に黙して夕飯を喰う
11
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恣翁
手擦れして 輪郭すらも 模糊たりし 忘れられける 壁のレリーフ
17
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芳立
聞きなれぬ鳥が鳴くなりただ梅雨のあひまに窓をあくるこころに
15
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mmm
2012年の賞味期限まで 一緒にいてよ いちごのジャムと
1
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薫智
届けって力のかぎり手をのばす君のその手を掴むみたいに
11
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薫智
スルーパス華麗にスルーされていくボールのゆくえじっと見ていた
6
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ねずみ
行く先も知らぬがままと人波に呑まれて深く我を忘れる
5
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聴雨
銀の月影ほのか揺らめいて寝屋に散り敷くため息つつむ
12
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ケンイチ
誰もみな思い思いに去り行きて次第に我の酔いも冷めゆく
13
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ケンイチ
波たてば誰も遊ばぬ湖に汽笛をひとつ定期船去る
7
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紫苑
安穏をなど貶したきまろまろと太れる蕪を真二つに切る
16
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只野ハル
薄切りの塩振り掛けしラディッシュの無言の食事苦味の残り
6
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半格斎
南行き傘をかむりし月を背に夜間飛行の点滅は消ゆ
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