恣翁のお気に入りの歌一覧
岩崎純一(純星)
石蕗や花もあはれに艶なして葉の間も清き冬の夕暮
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西村 由佳里
よく研いだ 刃のような 言の葉を 花で彩り 返してあげる
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ねずみ
見送れば泪のやうな硝子窓吾のかはりに泣ゐてくれるか
5
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詠み人知らず
あなたはいつも少し先を歩くから、少しだけスーツのはじっこを持つ
4
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詠み人知らず
みどり兒の視線を追へば飛ぶ鳥が 瞳に映る空澄み渡る
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葵の助
こんなにも白樺並木に洗われた心を箱に仕舞えぬものか
5
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詠み人知らず
風に聞く嬉しき知らせ頬緩むその日の酒はやや苦かった
3
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篠原
生きるほど 子供のままの心から 身体ばかりが 離れていくの
5
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薫智
シャワー浴び声をころして泣いていた誰に見られるわけでないのに
9
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光源氏
日が暮れて家に帰れば薄明かり一人寂しきカップヌードル
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新田瑛
水銀の比重になって沈み込む分離できない身体とともに
3
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紫野
とりたてて変わらないのにどうしてか自分の醜さだけが目につく
3
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ふきのとう
早々とおせち料理のカタログは上辺ばかりの華やぎ見せる
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只野ハル
冬囲い公園の木々ブロンズの裸婦も覆いぬ小春日の午後
3
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只野ハル
診察の時間が遅れ昼が過ぎソファの患者石仏のよう
4
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只野ハル
外出の前に時計を合わせてとクォーツになれど母の口癖
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くりくりまろん
君の言 水滴の如満ち来たり溢れし心君に捧げん
4
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岩崎純一(純星)
入相のよそにつれなき秋の音のつきせぬ鐘のりうたむの花
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舞
神の坐す糺すの森の下鴨を雨に濡れつつ妻と参りて
5
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芳立
わが町に冬きたるらしコンビニのおでんを婆のほがらかに買ふ
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