恣翁のお気に入りの歌一覧
悠々
凍りつく無蓋列車の夜の底毛布を裂きて分けくれし兵
20
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いちにのパッパ
ふたつぶのラムネあげればひとつぶは兄へ届けて笑う妹
3
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月澄
冬干潟 薄雪蓑に首竦め 時を静かにとめる蒼鷺
6
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元円
からみつく冷たい指が這うように漆黒の夜に冬の雨降る
2
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リンダ
毎日の日課であった頬ずりは髭が痛いと言えずに我慢
4
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リンダ
八十路なる両親が聞く飽きもせずご飯食べたか寒くはないか
8
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舞
まだ暗き台所にて妻作る弁当食べる有り難き日々
11
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舞
澄み明ける空紺碧に月ひとつ消えゆくまでの白凜として
3
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七色コイン
寂しさも哀しみもみな包み込み列車は何処に行くのだろうか。
18
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北の民
定年を迎えたならば本腰を入れて大地と戯れようか
12
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あき
「男はね、ぽっちゃりくらいが好きなのさ」あなたのためじゃないんですけど
17
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佐々一竹
尖塔が空の隙間を貫いて造りし人を見下ろしている
5
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悠々
われを抱き兄をおぶひて懷劍を帶にたばさむ母なれば強く
14
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陽だまり
コトコトと湯気たつシチュー見やりつつまあるい笑顔待つ時の幸
12
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いちにのパッパ
兄ちゃんが降りたとたんにおもちゃ止め抱っことねだる妹は待ってた
1
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いちにのパッパ
「人間はなーんのために生きてるの?」問う四歳に即答できず
1
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床子
神はどこ?届きゃしないと毒づいた祈りの行方を滲む目でみる
5
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あき
カスタード色したまるいお月さますでに誰かが味見したあと
12
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只野ハル
火を囲み馴染みの顔が手をかざす村の神社の大とんど焼き
6
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舞
一羽飛ぶ空鈍色に一声を残す鴉の何を探して
6
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