恣翁のお気に入りの歌一覧
半格斎
骨盤をそこなひ養生身にながる湯治場の湯のやはらかきこと
14
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紫苑
下世話なる目を避くるかに背を丸めうつむきつつも手を結びけり
8
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紫苑
雪囲ひせし樹々の絵を添へ来たる御文はつかに雪の匂ひす
11
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佐々一竹
山なみの見えない街に住んでいる高層ビルに空切り取られ
4
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佐々一竹
朝まだき凍つる空気が頬を刺し新聞少年自転車を漕ぐ
9
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ゆうくん
早春の潮の香りの海風に わかめの揺れる 故郷の浜
3
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由良
友チョコを作る娘の失敗作を頬張りながらコーヒーを飲む
3
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山本左足
心臓を彫刻刀で少しずつ削り取られていくような日々
5
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山本左足
不採用通知で折った飛行機が春の空へと消えて夕暮れ
13
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山本左足
項垂れた自分の影を無理矢理にバイト先まで引きずってゆく
4
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艶羽
夢に見し 君との逢瀬 胸焦がし 目覚める我の 身に帯びる熱
3
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艶羽
独り寝の 部屋に零るる 溜息の 数は想いの 深さなりけり
16
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みやこうまし
春近し落ち葉の上を行き交いて二羽のきじ鳩つかず離れず
15
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まるぼろ
自分では まだまだ若いと 思つても 心と体は 嘘を言わない
7
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花柊
ふた月と半月かけて読み終えて墓誌残すがに書評 認む
1
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幸浦佳
風呂場から戻るすがらにふらふらと黄金色した麦酒に呼ばれる
3
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葵の助
さよならと握手したはじめましてが今度は私に手を差し出した
2
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あそびくも
枝の先ちひさき雛の嘴に似て空を見上ぐる木蓮の芽よ
27
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紫苑
飛び起きて虚空を睨む猫の眸の奥に小さき稲妻はしる
15
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詠み人知らず
宙に在る塵を纏いて地に降りて なお美しき雪になりたい
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