恣翁のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
君宛の発送票の字が歪む美しい文字書こうとするほど
3
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もぢずり
驕りあり恥ぢの半生五十路よりジャズなど好む汝が終の日々
2
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芳立
あづま路になごりの雪をふきはらしおくれきたれる春疾風かな
10
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詠み人知らず
君の名を記してすぐに4Bの渦巻き模様の上書きをする
8
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舞
ささやかな家族の夢を背負いつつ今日もまた乗る通勤電車
14
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環
鈍い青たたへて朝の浜名湖は僕らの高速道路を見てゐた
3
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詠み人知らず
むせるよぅな満員電車の香水は 場末のバーの便所みたいだ
15
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詠み人知らず
居酒屋のトイレで吐いていたモノは 焦燥感と劣等感と
3
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浅草大将
百合を手に天使は受胎を告知せり罪なき者を裁くごとくに
12
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詠み人知らず
人間の皮の下では本当は獣のように君を愛する
4
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詠み人知らず
春の庭 老女のおいた 残飯にすずめ来たりて 幸せはこぶ
11
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あそびくも
ぎこちなく歩幅を合はす人を見てけふ咲き初めし桜がわらふ
26
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紫苑
仄青き硝子の破片を飼ひならす君にしはつか檸檬は香る
12
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木綿
繰り返し何度も聴いた波音に上書きされたきみのひとこと
5
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木綿
人工のパラソルや椅子をひゅうひゅうとからかうような海からの風
3
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希
エイプリル・フールに消費されていく色とりどりの嘘のやさしさ
4
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ゆうくん
時を舞う やせて優しき 春の月 シロツメクサの 花びらに似て
3
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きたの小町
豪雪の 融ける水音さやかなり 子らと行きたい 春を探しに
7
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花鳥風月
別れなど些細なことだと笑うよに残酷な程空は碧くて
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しづく
ぬばたまの黒髮千すぢ散らばりてものおもふとや 窓叩く風
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