恣翁のお気に入りの歌一覧
工藤吉生
散らかった男子ロッカー 「整頓」の丸い二文字は黄ばみうずもれ
5
もっと見る
トモエ
満開の桜が見えて吊り革にもたれる人の角度戻りぬ
4
もっと見る
ユーカリ
どことなく頭が重く眠たくてうたたねばかり春の休日
5
もっと見る
しづく
この髪を選んで降り立つ花びらはふちがかすかに黄色くなって
5
もっと見る
falcon
春雨に柳の煙るふるさとは萌えて木の芽の春となりにき
19
もっと見る
紫草
生きるって?自我って?あるいは尊厳って?排泄まみれの姑を愛して
17
もっと見る
詠み人知らず
幼子を 寝かせるように とんとんと 大きな背なに 温もり刻む
14
もっと見る
詠み人知らず
美しきこの街に骨埋めるのだ四年目の春心新たに
8
もっと見る
詠み人知らず
木格子の並ぶ東の茶屋街を海の向こうの人が行き交う
5
もっと見る
詠み人知らず
あたたかな風と視線を一身に受け白加賀は淑やかに咲く
5
もっと見る
紫苑
宿世の記憶ひとときの物ぐるひ鎮めゆかなむ桜雨ふる
8
もっと見る
詠み人知らず
相聞の 覚え懐かし 春つ方 片割れ月に 花散らす雨
18
もっと見る
笑能子
淡々と己を謳え胸張って但し余人を害せぬ様に
5
もっと見る
只野ハル
注がれし母の愛には及ばぬと知りつつ母の介護する日々
13
もっと見る
風蘭
横顔が落ちるピンクを眺めてる花びらを取る指が優しい
17
もっと見る
只野ハル
汗ばんだジャケットを脱ぎストーブに火を入れている花散らし雨
3
もっと見る
只野ハル
高架橋より手を伸ばし雨の桜の一枚手のひらに受く
4
もっと見る
れお
つぶやきの砂漠にこぼれ落ちていく一握の歌が風に吹かれる
5
もっと見る
元円
霧雨に静かなバーに潜り込み油のようなバーボンを飲む
5
もっと見る
菱谷真青木
「舐めてみて雨の匂いのする肌がさみしくてさみしくて泣けそう」
6
もっと見る
[1]
<<
2053
|
2054
|
2055
|
2056
|
2057
|
2058
|
2059
|
2060
|
2061
|
2062
|
2063
>>
[2559]