恣翁のお気に入りの歌一覧
河のほとり
花さそふのちの風さへしづかなる春のかぎりのゆふぐれのそら
30
もっと見る
環
鳥のこゑを聞きわけながらまだなにも植えられてゐない田を歩みをり
5
もっと見る
環
初夏の風にゆられて小麦畑織りなす白きさざ波を見つ
3
もっと見る
詠み人知らず
ただ一度わたしを打ちたる母があり 愛ゆえと知る卒業ののち
22
もっと見る
とき
きらきらの光の下でがむしゃらな鎖骨に落ちる柔き黒髪
6
もっと見る
坂本雅則
青い風 緑眩しい 公園で ポニーテールの 君が手を振る
4
もっと見る
浅草大将
晴れてるぜ今日は洗濯しろたへの衣ほしても雨は降らねえ
27
もっと見る
三日月トカゲ
「ありがとう」何十万回言うよりもこらえてる時そっと肩に手を置く
8
もっと見る
紫苑
卯の花の匂ふ垣根と口ずさみかたへに聞きぬ夏の足音
13
もっと見る
こまり
白つつじ名残惜しげに揺らすのは夏に溶け行く春の吐息か
7
もっと見る
風蘭
雨上がり澄んだ夜更けの中空にすべてをゆるく照らす明月
26
もっと見る
しづく
泣いて泣いてとにかく泣いてひからびてやかんの水を直接飲んだ
4
もっと見る
いちにのパッパ
飴くれと子ども二人が口を出す我らツバメの親子のごとく
3
もっと見る
聴雨
ゆく春のしるべと咲くや野辺とほく薄紅の灯火かなし
14
もっと見る
河のほとり
晴れあへぬ空ほのぼのと差せる日に千々の玉とぞ雨の輝ふ
20
もっと見る
透子
この目には躑躅の色も褪せにけり君を送った五月雨の朝
9
もっと見る
工藤吉生
震災後シャッター降りた繁華街 ただひとつだけジャズ吠える店
5
もっと見る
もなca
風薫る田んぼをピンクに染め抜いて見わたす限りのれんげ草かな
17
もっと見る
詠み人知らず
小銭入れ詰まるレシート取り出せば思い出したる旅先の店
8
もっと見る
詠み人知らず
苦々しい想いは酒とともに吐く大人はそんな生き物なのだ
4
もっと見る
[1]
<<
2037
|
2038
|
2039
|
2040
|
2041
|
2042
|
2043
|
2044
|
2045
|
2046
|
2047
>>
[2559]