恣翁のお気に入りの歌一覧
荻原 都
五年前「三十までは好き」と言った君と四十を語る今夜は
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市川ありさ
君からのメールで息を吹き返すグラジオラスのように心は
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武田シンノスケ
仕事には行けぬが遊びは行けるのが「新型うつ」とテレビは言うが・・・
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いちにのパッパ
ユーカリの幹にちょこんのコアラちゃんみたいに君はママの腕の中
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七色コイン
美味しくて賑わう店はやがて消え またマンションが一つ現る
26
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いちにのパッパ
枝切れをベルトに差したサムライと手をつなぎ行く春の都路
7
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詠み人知らず
宝くじ 3と8とを見間違う ぬか喜びがつらい老眼
6
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あき
嗚呼やはり君には青がよく似合う泣いた顔など見たくはないよ
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*なび*
長らくの留守のうたのわマイページ お気に入り知らす赤文字うれし
8
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もなca
銀色の月夜に部屋の灯を消せば窓辺の猫は影絵となりぬ
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のんぼう
タンデムは 話しづらいし疲れるが 背中にぎゅぅっとできるから良い
6
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たえなかすず
紺色のボーダーわずか重たくて薄翅の風にいつも乗れない
5
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紫苑
白砂は陽射しに溶けぬスーサイドクリフの風となりにし子らよ
12
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半格斎
代かきを終へし水田に映りゆく空の青さや風わたる夏
23
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jin
連絡もないまま独り待ちぼうけ上げた睫毛に虚しさ積もる
4
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善田真琴
右顧左眄蛇行をしつつ上り詰め水面で弾け消ゆる泡沫。。。
3
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詠み人知らず
黒ダリア頸をもたげて僕を見るその視線には生への嫉妬
6
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みやこうまし
我が性の乾きていぬや夢に見る白き大根の妙に生々し
9
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ユーカリ
風のなか夢や希望を託されて泳いだ鯉が仕舞われてゆく
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詠み人知らず
ちゃんちゃんで終わるコントじゃないんだよ「話がある」で吹き出さないで
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