恣翁のお気に入りの歌一覧
しづく
受話器越し左の耳をくすぐってわたしを染めるくせのある声
7
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りも
雨の日に屋台ですするラーメンが温め直す冷えた心を
5
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falcon
つるはしを持つ手休めて汗拭ふ工夫の空にひばり囀る
15
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紫苑
ひとつ家に差し向かひつつ飯食むも覚ゆることのひとつならざる
8
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詠み人知らず
限りなく優しい人になりたくて 母の笑顔を思い出してる
16
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ふきのとう
草を取る顔をあげれば両の頬なでゆく風に疲れやわらぐ
12
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紫草
ぽつぽつとわれを誘ふ雨音に微睡み辿る日溜まりのゆめ
14
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詠み人知らず
この社宅広すぎるよね3DK 余った場所に孤独が積もる
15
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久保田藍人
独り寝の夢がとってもカラフルでうつぶせのまま呆然とした
2
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あかつき
反対の車窓に映る頬杖の吾と向かい合う君シンメトリー
4
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恵
駐車場しあわせそうに笑う女性 あなたに似てる子供を連れて
8
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りも
過ぎた日は二度と戻らぬだからこそ人は懸命に生きねばならぬ
2
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はな
降り出した雨を見上げて打たれ 今、誰にも負けぬイイ女になる
9
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紫草
子が揃い桜、躑躅の樹下にまく姑のお骨は掌にやさしく
18
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にいこ
噛み跡のついたストロー マックにてあなたの親不知思い出す
3
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横雲
梅雨空の暮れて諸声しきりなり蛙すだきて夜を攫へり
10
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詠み人知らず
日もくれて灯籠の灯りたどりゆく傘もかがよふ石のきざはし
15
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風橋 平
大木となる夢をまだかかえては翌桧眠る被爆山野に
12
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七霞
日の永き季節の夕べ熱き手の君の隣で蒼ざめる海
5
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詠み人知らず
銀色の鰯絨毯乾されゆく隙間を走る幼き私
7
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