蔓葵のお気に入りの歌一覧
へし切
然らぬだに独り住まひの侘びしきを人目も離れぬ齢となりせば
13
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うすべに
池は消え過ぎた月日をなつかしむ 送電線のすきまのお城
7
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可不可
久しぶり雨らしい雨 ふりかかる 春へ踏み出す爪先
6
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灰色猫
ジグソーの最後のピースをはめたとき誰かを失くした気がしませんか
15
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灰色猫
誰かより優れた人になるために描いた夢は芸術じゃない
15
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灰色猫
もう先へ進めなくてもなぜ海は未知なる夢をくれるのだろう
18
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御宿川蝉
花はゆき 山は緑にうつろへど 恋する想ひ 我は変らじ
16
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葛城
晩鶯の長閑き聲に目覺めては春の一日をいかに暮らさむ
14
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河のほとり
常ならむ世にはあらしに花ちれば山はわか葉の色になりゆく
11
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河のほとり
思ふことかひもなぎさの五百重波寄する心を誰か知るらむ
12
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河のほとり
軒端より雲をしたひてゆく鳥の声澄みのぼる夕暮れの空
10
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へし切
かりそめの借れる身なれば何惜しむ恋をし恋ひば孤悲死ぬるとも
17
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たまゆら
往路帰路 吹く風に空を見上ぐれば ふたたび鳥の飛びゆくを見る
10
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滝川昌之
腰を抱き時にくるりと解き放しまた引き寄せるカーテンホルダー
16
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松本直哉
降るとしもなくふるはるのあめのおとききつつうたへミゼレレノビス
11
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うすべに
いにしえの大宮人のまぼろしに ひばり隠れた菜の花揺れる
6
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河のほとり
咲き散るも夢の園生に見し冬に桜をかへす木のもとの雪
12
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舞
寝る妻の背に手をおけば長いこと慣れ親しんだ優し温もり
10
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音弥
満天の星を見ながら寝落ちするエアーベッドに大の字のまま
12
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音弥
二、三匹猫が要るなら任せろや送ってやろう着払い伝票で
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