詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
舞
寒露なるみ山もさやに夜に沁みるひと雨ごとに秋は染めつつ
12
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横井 信
翳りゆく秋の日差しの宙に浮くトンボの群れに風は流れる
14
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KEN
病む妻の 詩を讀む如く 會津峰を 搖らす銀の穗 風に鳴く野邊
14
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水海はるこ
カルテから目を離さない先生に手短に語る六年の澱
11
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可不可
爪よごしても皮むいて一粒づつ 互ひの口にトスする甘栗
7
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滝川昌之
宿直の署員が落ち葉掃く朝は「緊急通報」無き秋の朝
24
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恣翁
時雨空 俄かに晴れて 薄明き障子に 鳥の影映りけり
15
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舞
枯れ葉敷くひと無き暮れの公園に鴉鳴くなり淋し淋しと
11
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千映
座ってるベンチの足元松ぼっくり励ます友の顔に見えたり
15
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横井 信
空を掃くススキを揺らす秋風に祭りを告げる空砲の音
14
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滝川昌之
秋の野に若き我が家を偲びつつ遊具の横で拾う団栗
25
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幸子
人知れず水を吹きゐる噴水が永遠の時間を司る庭
19
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つちだゆういち
一夜でも長く生きよと願うのは駆けつけ来る遠き親族
17
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へし切
妻恋ひにさ牡鹿来鳴く宮城野は今は秋とや萩の花さく
24
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横井 信
曇天にそっと色づく公園の木の枝揺らし風は暴れる
12
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只野ハル
それぞれの暮らしのあれば遅すぎた気持ち告げられ心揺れても
13
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滝川昌之
肉眼でクレーターまではっきりと秋の夜長の妻のスッピン
18
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恣翁
青白き 二十六夜の月に映え 後ろ姿の鮮やかなりき
17
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ひよこ豆
寂しいと溢してみても一人きり答え返らぬ広いリビング
21
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滝川昌之
まだ青き果実は檸檬の枝の先 若く一途な拳のように
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